現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産23 > 104.html ★阿修羅♪ |
|
住信基礎研究所・主席研究員の伊藤洋一さんは、「今鮮明になりつつあるの対立構造が冷戦の時代と全く違うのは、人権重視、民主主義、平等主義、市場経済など根本的世界観やイデオロギーを共有していることだ」と語る。
<「超大国アメリカ対その他の国々」との大きな対立図式> 国連を中心にした世界の外交展開を望み、米国の突出を歓迎しない大国(米国を”超”大国とした場合のロシア、フランス、中国など)は米国の独走を嫌うとして、こう続ける。「図式としては、2つの超大国(ソ連とアメリカ)が対峙した冷戦時代とは違うが、『超大国アメリカ 対 その他の国々』という大きな対立図式が生まれている」
<世界各国が直面、米国との「距離感の持ち方」の難しさ> 同じ対立と言っても、冷戦時代はそもそもイデオロギーが違った。その意味では、はるかに歩み寄りの基盤はある。しかし、「1つ鮮明になったのは、軍事力と政治力で傑出した超大国が独自の環境、独自の考え方に染まった時の『距離感の持ち方』の難しさであり、世界各国がそれに直面している」と言う。そして、それはまた世界の経済状況、資本の動きを大きく変え兼ねない、という点で重要だと指摘する。特に、国連が米国の対イラク戦争をエンドースしないなかで、米国が英国を帯同して「a coalition of willing」(意思ある諸国の連合)で戦争を始めたら、「恐らく、世界の構造は根本的に変わる」と見る。その時、マーケットはどう動くか、「今から考えおく価値のある設問だ」