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慎太郎、国政復帰断念し知事選再出馬へ
「解散風」吹かず、再選向け準備
[石原慎太郎都知事]
石原慎太郎都知事
ついに国政復帰を断念−。27日告示まで1カ月を切り、東京都の石原慎太郎知事(70)が知事選に再出馬する意向を最終的に固め、7日の都議会最終日に正式表明する。国政復帰と再出馬の双方をにらみ、『後だしジャンケン術』を繰り広げてきたが、自民党大物議員と今後の政局を検討した結果、早期の衆院解散・総選挙の可能性が低いと判断したもようだ。小泉純一郎首相の『慎太郎封じ』に遭い、追い風の『解散風』は吹かなかったようだ。
慎太郎知事が「国政復帰断念、知事選出馬」を最終的に固めたとみられるのは28日昼。都内の料理屋で開かれた自民党の野中広務元幹事長、亀井静香前政調会長との懇談の席上である。
「知事は政局の最新状況を尋ね、野中氏らは『早期の衆院解散・総選挙の可能性は低い』とし、『知事選に粛々と駒を進めるべきだ』と進言したとされる。これに対し、慎太郎知事は出馬に前向きな姿勢を示したそうです」(永田町関係者)
[野中広務元幹事長]
野中広務元幹事長
事あるごとに、「植えた苗を育てたい」「都政を通じ、日本を何とか立て直したい」と、小出しにリップサービスを繰り返した慎太郎知事。
昨年11月から中曽根康弘元首相や野中、亀井両氏と相次いで懇談し、「再選に意欲あり」の姿勢をチラつかせた。
一方で北朝鮮やイラクをめぐり、国際情勢は不安定化し、小泉内閣の支持率も低下。「乱世のかじ取り役」として、ポスト小泉の最有力候補として国政復帰が熱望されていたのも事実である。
[亀井静香前政調会長]
亀井静香前政調会長
与野党の国会議員の一部から石原新党構想も飛び出し、国政復帰に向けた追い風も吹いた。
ところが、小泉首相が再三、早期解散を否定し、ここにきて最大の追い風となるはずの『解散風』は「早期に吹かない」と判断。国政復帰を断念するに至ったようだ。
お得意の『後出しジャンケン術』と両面作戦で周辺を右往左往させた慎太郎知事だが、再選に向けた水面下の準備を着々と進めていた。
前回知事選の選対本部長は長男の石原伸晃代議士が務めたが、現職大臣という立場上、今回は本部長就任は困難。
そこで、約350の業界団体が加盟する東京都各種団体協議会の三田政吉・名誉会長に白羽の矢を立てた。就任要請は2月中旬に行われ、三田氏は前向きな姿勢を見せているという。
選挙ポスターの撮影も、写真家の加納典明氏(61)が担当するという。
都知事選には、共産党公認の若林義春・党都委員長(52)が立候補を表明したほか、民主党は都連副会長の小宮山洋子参院議員(54)を擁立する方向で、連合などと調整を始めている。
昨28日の定例会見では、記者団の「有力候補の登場が待たれているのでは」の問いに対し、いつもの「ケ・セラ・セラだね」と答えた慎太郎知事。国政復帰断念も「なるようになった結果」というわけか。
ZAKZAK 2003/03/01