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BNPパリバ証券会社・経済調査部チーフ・エコノミストの河野龍太郎さんは、グラフ「1人当たり実質所得水準と物価水準(2001年)」(21日掲載)を元に、前回のWeekly Economic Reportでは「経済が豊かになるほど、その国の物価水準は高くなる」とするバラッサ・サミュエルソン効果を説明した。
<日本人は自分たちが思っているほど豊かではない> このグラフにもう一点付け加えたいことがあると言う。それは、「日本の生活水準(一人当 り実質所得)は購買力ベースで見ると決して高いとは言えないことである」。つま り、日本人は自分たちが思っているほど豊かではない。よく、「我々はすでに豊かに なり、これ以上消費するものはない」といった消費飽和説や、「日本はすでに諸外国にキャッチアップしたのであり、高い成長を期待するのが間違いだ」といったキャッチアップ完了説が聞かれるが、「このような夢のない話が誤りであるというこ とがわかるだろう」
<購買力以上に評価された円ドルレートで”嵩上げ”> 単に、購買力以上に評価された円ドルレートで計算するから、日本の一人当たりGDPが見かけ上世界トップ水準になっているだけだと言う。そして、購買力平価に比べて極端に割高な円高水準が続いていることが、デフレをもたらす要因の一つになっているのである。今日も円高が進んだが、為替市場で円高が進んだからといって、我々が昨日に比べて豊かになっているわけではない、ということは明らかである。