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新日本石油をはじめ石油元売り5社は27日、ガソリンスタンドなど小売店への卸売価格を3月から1リットル=2円前後値上げする方針を決めた。原油価格の上昇と円安を反映した措置で、値上げは3カ月連続。レギュラーガソリンの全国平均店頭価格は24日現在、1リットル=101円で、原油高による末端価格上昇がじわじわ進みそうだ。
新日本石油によると、中東産のドバイ原油は1月の1バレル平均27.61ドルから2月は29.77ドルに上昇した。イラク情勢を加味したタンカー運賃上昇や円安が加わり、小売店へのガソリンの卸売価格は3月から1リットル=2・8円の値上げとなる。
デフレ下でガソリンスタンド業界は値引き競争が激化し、元売り各社の卸値引き上げを価格転嫁できない状況が続いているが、「体力勝負も限界に近づきつつある」とされる。イラク情勢をにらみ原油上昇局面が続けば、3月以降、ガソリンの値上げに踏み切る小売店が増える可能性が高い。 【川口雅浩】(毎日新聞)