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来日中の米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が25日、自民党の「e―Japan重点計画特命委員会」(麻生太郎委員長)で講演したほか、片山虎之助総務相、平沼赳夫経済産業相らと会談した。電子政府・電子自治体を進める日本政府に同社のOS(基本ソフト)「ウィンドウズ」をトップセールスするのが狙い。ソフトの基本設計図(ソースコード)を一般に公開したOS「リナックス」への関心が広がっていることに敏感に反応し、自社ソフトの優位を懸命に訴えた。
ゲイツ会長は、講演や会談で、最先端のIT(情報技術)国家を目指すe―Japan計画への協力を何度も表明した。しかし、日本側からは、「ウィンドウズ」の閉鎖性への不満が相次いで表明され、時代の変化を浮き彫りにした。
マ社は、最近、「リナックス」が世界的に浸透しつつあることに強い危機感を持ち、政府機関を対象に秘密保持契約を結んだうえで、ソースコードを公開する動きを始めている。しかし、自民党特命委では、講演後の質疑で、「アプリケーション(応用ソフト)で囲い込みをする考えではないか」「本当に100%ソースコードを公開するのか」「高額なOSを3年で改定するのは、もうけすぎだ。健全な競争相手が必要だ」などと、長く続いてきた「ウィンドウズ支配」を批判する発言が相次いだ。
ゲイツ会長は、平沼経済産業相との会談で、基本設計図を一般に公開したOSは、独創性を維持できず、商品化やビジネス展開が難しいと暗にリナックスを批判した。また、総務省が来年度に設立するオープンソースに関する検討会に参加する意向を示した。
ゲイツ会長は26日夜に日本を出発し、安全保障の観点から、ウィンドウズに対する警戒心が強く、政府機関のOSとしてリナックスを採用している中国に向かう。
【尾村洋介】(毎日新聞)