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≪日銀次期総裁 福井氏に決定 「予想レース」的中です≫
昨年から言い続けてきましたが、実は４年前に日銀を研究し始めたころから次期
総裁は福井氏しかありえないと確信するようになったのです。このコラムでも何
回か書いたはずです、バックナンバーを調べないとわかりませんが。私の周りの
人たちにも機会あるごとに話してきました、今回は「見事」的中したわけです。
このニュースは午前中に読売新聞がすっぱ抜きました、なぜかはわかりませんが。
ネット経由で配信されたのです。ただ市場の反応は鈍かったようです。なにはと
もあれ最大の関心事のひとつが終わりました。日銀の歴史と政策については講演
会で話すつもりです。あと一つの関心事イラク攻撃ですが、一般論では「短期に
終われば株価上昇要因、長引けば下落要因」がコンセンサスですが、そうはなり
ません。絶対と言っていいほどです。短期的にはそうなる可能性もありますが、
中長期では違った様相を呈します。ダウ２４００ドルの世界は現実化するでしょ
う。
私がこの人事を確信し始めたのは１９９８年に日銀法が改正されたときです。２
００１年初頭２１世紀のはじめに大蔵省が解体されました。日本の歴史史上特筆
すべき事件です。ここに日銀と大蔵省の確執が日銀の勝利のうちに終わったので
す。新日銀法は３０年来の日銀の悲願だったのです。今後旧大蔵省から総裁が選
ばれることはないと確信しました、速見総裁と小泉首相の間ではすでに暗黒の了
解ができていたはずです。小泉首相は副総裁人事に官僚出身者を起用することで
「体面」を保つことにしたようです、「総裁人事は正副一体」と発言したとか、
まあ政治家的いい加減な考えではありますが。この人事は前もって米国ＦＲＢ（
連邦準備理事会）の了解をとっていたはずですし、国民にわからないように３０
年間にわたって入念に日銀支配構造を準備してきた結果と言ってよいでしょう。
日銀の基本的考え（日本をどうするか）はお金持ち優遇です、力あるものが社会
で重要な位置をしめるのが最善という考えです、そういう意味では日本は変わる
でしょう。日銀が目指す構造改革路線はますます速度を増していくものと思いま
す、アメリカ型社会に向かうことでしょう。さてそれが良いか悪いかは別問題に
しても、私たちはこの社会での勝利者にならなくてはなりません、貧富の差はま
すます広がっていくことでしょう。前回まで日銀・大蔵省交互に総裁を選出して
きた歴史は終わり、初めて２期連続で日銀出身者が選ばれました。「日銀の悲願
」が成就した瞬間です。私は「陰謀史観」に組するものでは断じてありませんが
、わかっていただきたいのは、この世の中ほんとうの支配者はなかなか現れてこ
ないというのが現実です。世の中を表面的にしか見れないととんでもない裏切り
にあうことになります。マスコミ発表をそのまま信じていても何も生まれてはこ
ないのです。ただ言いたいのは別に難しい経済の本を読む必要はありません、マ
スコミ誌で十分です。自らの感性を信じ言語の裏にある真実を読むことで十分未
来は観えてきます。
☆これまで以上に富の格差は広がるだろう。ああ、ますます戦争
の危機が深刻化するね。やっぱり外債購入で逃げ切るしかないね。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。