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東京 2月24日(ブルームバーグ):スーパー大手の西友は24日、2003年2月通期の連結業績予想を下方修正すると発表した。グループ会社、西武百貨店の株式評価損約355億円を特別損失として計上するためで、純損益は830億円の赤字になる見込み。前期は52億円の黒字だった。
同日、東京証券取引所内で会見した木内政雄社長は「03年2月期の特損は 1100億円を超える見通し」と指摘した。
西友は西武百貨店株式2232万5000株を保有しているが、「現在の簿価は 359億円で、このうち355億円を評価損として今期に計上する」(松尾俊幸・執行役員)。このほか、ノンバンク子会社東京シティファイナンス(TCF)売却に伴う損失517億円(うち227億円は中間期に計上済み)も同期に計上する。西友は昨年11月、TCFの全株式を米投資会社ローン・スター・グループに売却している。
既存店苦戦で営業減益
修正後の今期連結業績予想は、売上高が前期比5.7%増の1兆1370億円、経常利益が同45%減の75億円。従来予想との比較では売上高で230億円(2.0%)、経常利益で95億円(56%)の減額修正となった。
下方修正について木内社長は「コスト構造の改善を計画通り進めた。しかし、売り上げ減少の影響をコスト改善で吸収できなかった」と説明した。具体的には、「11月から1月に衣料品と家庭用品が苦戦した」ほか、同社が得意としている食料品についても「西友は極端な(価格の)ハイ・ローできていたので、少し是正しチラシ回数を減らすなどしたことが(売り上げ減少に)響いた」と述べた。年間の既存店売上高は前期並みを見込んでいたが、前期比2.7%の減少で着地する見通しという。下期だけの既存店売上高は前年同期比3.5%減。
これにより本業のもうけを示す営業利益は170億円と従来予想していた260 億円から下方修正し、前期比では15%減の見通し。
西友の赤字幅拡大については、23日付の日本経済新聞が、03年2月期の連結純損益は500億円前後の赤字になる見通しだと報じていた。
このため週明け24日の株式市場では西友株に売り注文が膨らみ、午前9時 20分ごろに一時、同33円(11.2%)安の261円まで売り込まれる場面もあった。しかし、その後は悪材料が出尽くしたとの見方から買い注文も入り始め、終値は同11円(3.7%)高の305円となった。
東京 堤 紀子 Noriko Tsutsumi
鷺池秀樹 Hideki Sagiike