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東京 ２月24日（ブルームバーグ）：財務省が24日発表した通関統計によると、１月の貿易黒字額（輸出額から輸入額を差し引いた輸出超過額）は前年同月比42.8％減の1049億8600万円となった。自動車、半導体などの輸出が増加したものの、原油や石油製品などの輸入増が輸出の増加を上回った。貿易黒字の減少は11カ月ぶり。季節調整済み前月比では12.8％減の6761億7700 万円だった。

１月の輸入額は前年同月比10.7％増、季調済み前月比で3.5％減。輸出額は前年同月比で7.9％増、季調済み前月比で5.1％減少した。

輸出の内訳を前年比でみると、自動車が18.3％増、半導体など電子部品が13.0％増、自動車部品17.0％増。事務用機器は7.2％減少した。輸入は原粗油が46.0％増、石油製品が54.8％増、液化石油ガスが41.2％増などで、自動車は同12.4％減。

国別にみると、米国向けの輸出が前年比3.8％減と５カ月ぶりに減少、この結果、対米貿易黒字も同8.9％減の4761億円と５カ月ぶりに減少した。

三井住友アセットマネジメントの投資戦略グループ、本間基照エコノミストは輸出の動向について、「アジア向けは中国、韓国が堅調に推移しているものの、それ以外のシンガポール、マレーシア、香港などは既に頭打ち、減少方向が鮮明」と指摘。「米国向けも自動車を除くと減少傾向がはっきりと確認できるようになった。欧州向けも趨勢的な増加は期待できない」とみている。

ブルームバーグ・ニュースが事前に民間調査機関32社を対象に調査したところによると、１月の貿易黒字額は前年同月比34.7％減の1200億円、季節調整後では前月比4.1％増の6850億円が見込まれていた。

【１月の通関統計】（単位：億円、％）
金額（原数）前年比 金額（季調）前月比 数量
------------------------------------------------------------------
貿易黒字額 1,050 -42.8 6,762 -12.8 ---
輸出額 38,408 7.9 43,365 -5.1 10.2
輸入額 37,358 10.7 36,603 -3.5 9.1
対米黒字 4,761 -8.9 --- --- ---
対ＥＵ黒字 1,586 160.1 --- --- ---
対アジア黒字 -254 44.9 --- --- ---

東京 高頭 大祐 Daisuke Takato

青柳 仁美 Hitomi Aoyagi

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