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【フランクフルト20日共同】ドイツ・米国の自動車メーカー、ダイムラークライスラーのシュレンプ社長は20日の記者会見で、高級車メルセデス・ベンツの生産を中国で計画していることを明らかにした。アジア戦略強化の一環で、複数の中国の自動車メーカーなどと交渉中という。
ダイムラーによると、年間2万から3万台の規模の生産を計画、部品を中国に運んで現地で組み立てる方式を検討している。生産開始の時期は明言しなかった。
世界貿易機関(WTO)に加盟した中国をダイムラーは「急速に成長する巨大市場」(幹部)と重視。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)やトヨタ自動車など日米欧の自動車メーカーが中国攻勢を強めており、大衆車から高級車まで販売競争が激しさを増しそうだ。
ダイムラーは中国では既に現地合弁会社「北京ジープ汽車」がクライスラーの「ジープ」を生産、傘下の三菱自動車工業もスポーツタイプ多目的車「パジェロスポーツ」(日本名チャレンジャー)を3月から生産、販売する予定。さらに、中核のベンツブランドの生産計画により対中進出を本格化させる。
また、同社は同日、2005年12月期の売上高が02年同期実績比約9%増の1630億ユーロ(約20兆8000億円)に達するとの業績予測を明らかにした。
北米クライスラー部門の再建などが順調に推移したことから、これまでの収益改善のリストラ路線から積極経営に転換。中国、日本、韓国などアジアで生産、販売の強化を図るほか、メルセデス・ベンツとクライスラーの新型車を今後3年間で計約30種類投入する。
また、同日発表した02年12月期の部門別業績ではクライスラー部門の営業利益(子会社の売却など特殊要因除く)が13億1700万ユーロと黒字転換。メルセデス・ベンツ部門の同利益は2%増の30億2000万ユーロと好調を維持した。