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「みずほグループの1兆円資本調達は、まさに“何でもアリ”とでもいうべき状況に突入している。とうとう三井グループ、住友グループの直系企業に対しても出資要請を行ったというのだ。他メガバンク−−ここでは三井住友フィナンシャルグループ(三井住友FG)を指すが、同グループにとってまさにサンクチュアリ(聖域)とでも言うべき企業に対して出資要請を行っているところを見ると、みずほグループとしては1兆円増資達成に向けて、もはやなりふりかまっていられない状況にまで追い込まれてしまったということなのだろう」
メガバンク役員がこう言ってみせる。
こうした指摘に対してみずほグループ幹部はこう言って反論する。
「そうしたことは、それほど異常なことではない。例えば三井物産に関して言えば、同社への融資量は、三井住友銀行よりもウチの方が多い。こうした状況にある企業に対して出資要請を行わない方が逆におかしい」
もっとも、みずほホールディングスの前田晃伸社長は、前述のような他グループ系企業に出資要請を行うにあたって、いらぬ反発、摩擦が発生しないようにまさに細心の注意を払っていると言っていいだろう。
3月上旬、前田社長は自らが足を運ぶ形で他メガバンク首脳のもとを個別に訪問し、「1兆円増資を実施するにあたって、御行の取引先にも声を掛けさせていただきますが、よろしく御理解のほどを」と言って頭を下げて回ったというのだ。
「実は三井住友FGでは、西川善文社長が前田社長に応対したのです。とはいえ西川社長の対応は珍しく終始穏やかで、前田社長に対して『是非、頑張って下さい』と激励の言葉まで掛けたというのです」(関係者)
実を言うと銀行業界の一部では、このトップ同士のやりとりを巡って「西川社長がみずほグループの1兆円増資計画に関連して前田社長に面と向かって痛罵した−−」という噂が出回っていた。
しかしどうやら、その“噂”は、全くのデタラメだったようだ。
筆者が複数の情報源から取材したところによれば、西川社長はこの件に関していえば、極めて大人の対応に終始したというのだ。
「とはいえ、あのプライドの高い前田社長にとって、こうした一連の行動はまさに屈辱に感じたであろうことは間違いない。しかしみずほグループにとっては、もはや後がないところまで追い詰められていることも確か。万が一、1兆円増資計画が失敗したならば、みずほグループの信用力は間違いなくクラッシュしてしまう。まさに背に腹は代えられないと言ったところだろう」(みずほグループ関係者)
もっともみずほグループが西川社長の“お墨付き”を得たからと言って、三井グループ、住友グループ系企業が二つ返事で出資に応じるかと言うと、それは全く別次元の問題だ。
「三井住友海上は、みずほグループの出資要請をハッキリと断ったと言いますし、三井・住友両グループの企業は総じて冷淡な対応に終始しているようです。グループ企業の社長の中には、『三井住友FGですら出資要請を遠慮しているのに、みずほグループのあの対応は何だ−−』と広言している人もいるのです」(三井・住友グループ系企業首脳)
どうやらみずほグループがなりふり構わず進める“1兆円増資計画”は、将来的に各方面に対して大きな禍根を残しそうだ。