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【ワシントン=天野真志】米商務省が20日発表した2002年の貿易統計によると、モノとサービスを合わせた貿易赤字(国際収支ベース、季節調整済み)の速報値は前年比21・5%増の4352億1600万ドルと、2000年(3786億8100万ドル)を上回り、2年ぶりに過去最高を更新した。
米貿易赤字が暦年ベースで4000億ドルの大台を突破したのは初めてだ。
赤字の急増は、日欧の景気低迷などで輸出が減少したのに対し、米国の個人消費の底堅さを背景に輸入が堅調に伸びたのが主因だ。
一方、国別統計(通関ベース、季節調整前)をみると、対日赤字は同1・5%増の700億5500万ドルで、2年ぶりに増加した。対中赤字は同24・1%増の1031億1500万ドルと初めて1000億ドル台に乗り、過去最高となった。対中赤字は3年連続で対日赤字を上回った。
また、同時に発表された2002年12月のモノとサービスを合わせた貿易赤字(国際収支ベース、季節調整済み)の速報値は、前月比10・6%増の442億4200万ドルで、2か月連続で単月ベースの過去最高を更新した。輸出は減少したが、原油価格の高騰などを背景に輸入が増えたためだ。
米貿易赤字は2001年には景気後退や同時テロの影響などで6年ぶりの減少に転じていたが、赤字の再拡大は、海外からの資金流入に依存する米経済の不安定さを改めて浮き彫りにした。
(2月20日23:22)
★ 「日欧の景気低迷などで輸出が減少したのに対し、米国の個人消費の底堅さを背景に輸入が堅調に伸びたのが主因」というのでは、米国経済の脆弱さを見過ごしてしまう。
貿易収支を含む経常収支の赤字がファイナンスできなければ、米国経済は否応なくシュリンクする構造になっているということである。