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[東京 20日 ロイター] 大和総研では、米国などによるイラク攻撃が現実に起きた場合の日本経済への影響について、攻撃が6週間以内なら2003年度成長率は+0.2%程度、3カ月以上長期化すれば‐1.7%程度に下押しされる、との試算を発表した。
大和総研では、イラク攻撃による日本経済への波及ルートとしては、原油価格の上昇による直接的影響と、原油価格上昇による世界経済押し下げを通じた間接的影響の2つのほか、消費者センチメントなどマインド悪化も経済を押し下げる重要なファクターになると考えられる、と指摘。
大和総研では、米戦略研究所(CSIS)による3つのシナリオ別に日本経済への影響を試算している。まず、小規模戦のケースでは、攻撃継続期間は4─6週間で、石油価格は一時的にバレル当たり36ドルまで上昇するものの、2003年第2・四半期以降は20ドル台で推移する、というもの。この場合は、2003年度の日本の経済成長率は+0.2%となり、戦争がなかった場合の同社の予測+0.5%と比べ、若干の下振れにとどまる。
中規模戦のケースでは、継続期間は6週間─12週間で、2003年中は世界的な原油在庫のひっ迫が続くというもの。この場合は日本経済の成長率は‐0.6%と、マイナス成長に陥る。
大規模戦のケースでは、継続期間は3カ月─6カ月で、石油価格は80ドル程度まで急騰し、年内は50ドルを下回ることはないというもの。日本経済は‐1.7%まで成長率が落ち込むと試算されている。
このほか、戦費負担の問題も日本経済にとってリスクになる、と大和総研では指摘している。湾岸戦争時のトータルの戦費は610億ドルだったが、日本はその約6分の1にあたる100億ドルを拠出した。財源は、過半を臨時増税措置で調達されており、今回もそうした問題が浮上する可能性があるとしている。(ロイター)