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暴力団組員が関与した貸金業「アームズ」(東京都新宿区)の出資法違反(高金利)事件で、警視庁と愛知、広島、福島各県警の合同捜査本部は、組員らの指示で違法な利息取り立てなどを行ったとして、新たに同店従業員ら2人について同容疑で逮捕状を取った。20日中にも逮捕する。また同店などで組織する「FCグループ」内で顧客情報を共有し、返済期日を迎えた顧客に別店舗が貸し付けを誘い掛け、融資額を増やす「システム金融」を行っていたとみて、背景を追及する。
捜査本部は先月25日、アームズ元実質経営者で指定暴力団山口組五菱(ごりょう)会系組員、福田健一被告(23)=同法違反の罪で既に起訴=と同店元店長、鈴木浩二被告(24)=同=の2人を逮捕。福田被告が利息が振り込まれる口座を直接管理し、鈴木被告を通じて従業員らに利息の取り立て方法などを指示していたことが判明。従業員ら2人も、違法高金利を承知で融資受け付けや取り立てなどを行っていたことが裏付けられたという。
FCグループは同店など10〜20店舗で組織され、渋谷区内に顧客情報を管理する「情報センター」を設けていた。センターの運営には五菱会系組幹部数人が関与していたという。捜査本部は同センターを既に家宅捜索しており、センターが顧客への融資について指示してシステム金融の手口で利益を上げていたとみて押収資料の分析を急いでいる。
捜査本部は各店舗が上げた利益は、最終的に五菱会に上納されていたとの疑いを強めており、従業員らが福田被告らから受けていた具体的な指示内容について今後追及する。 【竹中拓実】(毎日新聞)