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情報技術(IT)専門のシンクタンク「計世資訊」が17日に北京で発表したレポートによると、2002年の中国IT産業の成長率は11%となり、成長率は過去最低を記録した。中国IT産業のこの1年間の特徴として、デジタルカメラと国産携帯電話の好調な売れ行き、管理ソフトウエア市場の急速な成長などがみられた。
今回発表された2002〜2003年の「中国IT産業年度研究レポート」によると、2002年にITへの投資が最も大きかった業界は政府機関で、次いで教育、銀行、メーカーと続いた。政府機関の投資額は300億元、教育の情報化投資は208億元に上った。
ユーザー構成の変化により、IT製品とサービス会社は調整を迫られた。レポートによると、IT産業は2002年、製品や技術の面で革新的開発がみられなかったが、市場の競争が激しくなったため、主要メーカーは商業用最先端製品とデジタル製品の販売に力を入れ、ノート型パソコン、携帯電話、デジタルカメラなどが新たな利潤を獲得する製品となった。
ノート型パソコンは価格設定を低くしてから、ユーザーが急速に拡大し、2002年は2001年と比べて48.8%増加した。統計によると、ノート型パソコンの購入台数は、主に政府、教育、金融、電気通信などの業界で多く、これらの業界で市場の総販売台数の31.6%を占めた。
市場全体の成長スピードが緩やかだったため、消費型電子製品の販売量の急速な伸びが特に目立った。2002年の中国のデジタルカメラ販売台数は39万6千台に達し、2001年より80.8%増加、売上高は18億元で、2001年と比べて67.8%増加し、その他の製品の増加水準を大きく上回った。さらに、個人・家庭ユーザーが51.9%に達し、市場に占める割合が初めて半数を超えた。
国産携帯電話の市場シェアは、1999年が2%、2000年が8%、2001年が16%だったが、2002年は25.1%に拡大。国産携帯電話は2002年、CDMA携帯電話の販売台数が760万台に達し、市場全体の11.6%を占めたが、マルチメディア・メッセージ・サービス(MMS)機能付き携帯電話の販売台数はおよそ60万台で、市場全体の1%に満たなかった。
管理ソフトウエア市場は2002年、年間売上高が86億5千万元に達し、2001年と比べて伸び率は33%を記録、現在国内IT市場で成長スピードが最も急速な市場の一つとなった。アプリケーション構造から分析すると、国内の管理ソフトウエア市場は依然としてカスタム・ソフトウエアの方が共通ソフトウエアよりも多いが、アプリケーションの変化により、共通ソフトウエアが増える見込み。管理ソフトウエア市場での共通ソフトウエアの増加幅は、すでに70%を超えている。
レポートは、経営の専門化とサービスの商品化の流れが顕在化してきており、アフターサービスを提供する企業が次第に細分化されてきていることを指摘。多くのITメーカーが、商業用最先端製品とネットワーク・システムのサービスに力を入れ、低レベル技術のIT製品のアフターサービスは外部の会社に委託し、サービスの商品化の動きがさらに強まると予測した。
「人民網日本語版」2003年2月18日