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公共事業に絡む元秘書官の口利き疑惑を追及されている大島農林水産相の別の元秘書が、選挙区内にある大手スーパーの撤退話をめぐり、スーパーに建物を賃貸している会社の社長(55)から現金600万円を受け取っていたことが分かった。20日開かれた衆院予算委員会の「政治とカネ」をめぐる集中審議で、民主党の細野豪志氏が取り上げた。
大島氏は大筋で事実を認め、「元秘書が金を預かり、私に報告しないで流用していた。(社長にこのことを伝えた)1カ月後に返させた」などと答えた。
大島氏や同社社長らによると、大島氏の選挙区の青森県八戸市にある「イトーヨーカドー八戸店」は80年に開店。しかし売り上げ不振から、00年4月の賃貸契約切れを待って撤退する方針となった。これに対し、地元の商工団体などが99年から反対運動を展開。その過程で社長は「イ社の社長と面識がある」と話していた大島氏に、イ社への働きかけを依頼した。実際、大島氏の口添えで本社での会合がセットされたこともあった。
大島氏はこの日の答弁で「地元の市長や議長も含めて存続運動があり、社長が後援会で大変配慮してくれていたこともあって(存続を)お願いした」と語った。
その後、イ社の経営判断が定まらなかったことなどから、賃貸契約は自動更新された。存続の可能性が高まったと考えた社長は、「謝礼の意味をこめて」00年6月の総選挙公示の前日、大島氏の地元事務所を訪問。当時の第1秘書(45)に会社の金600万円を入れた紙袋を手渡した。領収書の受け渡しはなく、同年の政治資金収支報告書にも記載はない。
社長は「1000万円を想定していたが、存続が決まったわけではないから、あうんの呼吸で600万円にした」と話す。大島氏は「選挙に役立ててくださいということで、見返りなどではない」と答弁した。
大島氏側からの求めで02年1月、社長が自民党本部内の委員長室を訪ねると、大島氏は「(金を受け取った)秘書が使い込んでいた。申し訳ない」と謝罪。1カ月後に、600万円を返してきたという。秘書はその直後に辞めた。
結局、イ社は今月末に八戸店を閉鎖する。社長は「すがる思いで出した大金が事務所内であまりにずさんに扱われていたことにあきれている」と話している。同社広報室は「2回にわたり、大島氏側から存続の要請があったのは事実。しかし、開店や閉店は純粋に経営判断からで、大島氏と社長との間で金銭の授受があったという話は知るすべもなく、迷惑している」と言っている。
(11:42)