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今月7日の閣僚懇談会の席上で竹中経済財政・金融相が閣僚に対して「株式連動型上場投信(ETF)は絶対に儲かる」と発言したことが改めて国会で紛糾している。
竹中大臣は14日の衆院予算委員で民主党の海江田万里氏からの批判を受けて「発言」は「誤解を招くものであり、不適切だった」と陳謝した。しかし、今日の衆院予算委員会で今度は民主党の原口一博氏が竹中大臣に対して「絶対儲かる」のであればその根拠を示すように質問した上で「根拠もなく言ったのであれば『風説の流布』だ」として、竹中発言を改めて厳しく追及した。
原口氏の追及に対して竹中大臣は「真意は、日本の未来は明るい、ということに尽きる。構造改革を推進している大臣として、確信している」と発言し「表現の仕方に誤解を招きかねない部分があったという意味で、適切ではなかった」と改めて陳謝を行った。
発言を巡って国会で2度目の陳謝を行うという異例の自体となったが、野党側は竹中大臣の更迭を求めていく考えを示しており、竹中大臣によるふとした失言が今後の政局にも影響を及ぼしかねない状況ともなってきた。
竹中大臣の「ETFは絶対儲かる」発言は、ETFは経済全体の動きとの連動性が強いという性格を見込んで「将来の日本を買おう」と言った性格が強いもの。それだけに市場関係者からは特に異論のようなものも聞かれてはいない。もっとも、竹中大臣に関してはその独断専行型の政治手法が野党だけでなく与党や官僚からも疎まれてきただけに、野党の追及に乗じる形で与党内からも「竹中降ろし」の動きが強まる恐れなどもある。
今のところ、発言が大きな問題となる可能性は少ないが、竹中大臣は以前にも外国メディアのインタビューに応じる形で「大きいからと言って潰せないということはない」とする発言を行ったという「前科」もあるだけに2度の失言が政治の世界で通用するかは微妙な情勢ともなってきたようだ。
「口は災いの元」ということわざもあるが、これほど今の竹中大臣を言い当てたことわざもないだろう。(今 裕介)(テクノバーン)