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東京 2月18日(ブルームバーグ):18日付の日本経済新聞によると、経営再建中の西武百貨店は、総額100億円の第3者割当増資を計画している。十合(そごう)に50億円、みずほインベスターズ証券に20億円、西武鉄道、伊藤忠商事、日本政策投資銀行に各10億円の引き受けを要請するという。
報道によると、経営統合を目指している十合のほかに有力企業と政府系金融機関の出資を仰ぐことで信用補完するとしている。 当初の増資計画では、既存株主のクレディセゾンに割り当てる案を検討していた。しかし、西武百の私的整理に伴う株主責任の明確化で減資を迫られているクレディセゾンは出資を見送る方針を固めたことで調整が難航していたという。
同報道に対してクレディセゾンは、「西武百貨店とみずほコーポレート銀行から私的整理ガイドラインに基づき、いろいろな要請があった。要請内容については言えないが、これについて社内で検討しており、21日に開催される西武百貨店の第2回目の債権者会議で何らかの回答が出されるだろう」(林貢広報室長)とコメントした。
また、西武百貨店では「報道内容について現時点でコメントできない」(広報室の中嶋一浩氏)としている。
西武百貨店は1月、私的整理ガイドラインに基づいて第1回目の債権者会議を開催。会議では、みずほコーポ銀など取引金融機関に対して債務免除の要請を含む金融支援や不採算店舗の閉鎖などを盛り込んだ再建計画を説明し、同意を求めた。
これまでの報道によると、西武百がまとめた再建計画は総額2300億円の金融支援のほか、西武百の既存株主であるセゾンネットワークなどの減資、新たに第三者割当増資を行うことなどが盛り込まれているという。
東京 堤 紀子 Noriko Tsutsumi
今泉綾子 Ryoko Imaizumi