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(回答先: 共産思想とはあれ程の残虐制を持つものなのでしょうか?どなたか教えてください。 投稿者 宜しくお願いします 日時 2003 年 2 月 16 日 07:15:43)
団体は、組織が大きくなると必ず少数支配になる。
ドイツの社会学者が発見した鉄則です。
これは鉄則であって、法則とは言わない。例外がないのです。
理由としては、組織の存続と効率的運営には有能な指導者が不可欠なこと、
一般構成員は自分で考えるより追従を好むこと、などがあげられます。
これは共産主義か反共主義かは一切関係ないことです。
スターリニズムが恐ろしいのは、どんな場所にも起こりうるからなんです。
私が声を大にして言いたいのは、
意外な欠陥や不注意によって、悪人の故意がなくとも自動車が暴走する危険があるように、
制度の盲点や担当者の過失によって、全ての権力に暴走する危険があるということなんです。
自動車の暴走を防ぐために、道路交通法を始めとする法律があります。
国家権力の暴走を防ぐために、憲法や警察法や刑事訴訟法があるわけです。
「反権力といったって権力の一種だ」と嘯いているやつに私は問いたい。
「西に向かって走行中の車のブレーキをかけたら、東に向かって走り出すのか?」と。
自動車のブレーキ装置は、どんな方向に走るときでも減速・停止の機能でしかありません。
でも、自動車にとって最重要の装置です。
チャーチルが「モスクワの殺人者の同類」呼ばわりした英労働党が政権掌握後、目だった暴走をしていないのも
旧来のブレーキ機構がしっかりしていたからにすぎません。
労働党に対するブレーキは、保守党にも、他の政党にも、全てブレーキになりえます。
権力の暴走を防ぐためには、ブレーキ機構をしっかり備えればよいのです。
国家権力なら、裁判所。株式会社なら、監査役会や株主総会。
もちろん、形式上だけではなく、実質的に機能していなければ駄目ですよ。
私は、独裁か否かを、ブレーキ機構の有無で判定することにしています。