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ワシントン2月14日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB)が14日発表した1月の米鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値、1997年=100)は111.1で、前月比0.7%上昇し、前月の0.4%下落(速報の0.2%下落から下方修正)からプラスに転じた。上昇率は昨年7月(0.7%上昇)以来の最大。ブルームバーグが集計したエコノミスト予想(中央値0.3%上昇)も大きく上回った。
1月の製造業生産指数は0.5%上昇と、前月の0.4%下落(速報の0.2%下落から下方修正)からプラスに転じた。FRBによると、自動車・同部品が4.9%上昇と前月の5.3%下落から反発したことが、最大の押し上げ要因で、自動車・同部品を除く製造業生産指数は0.1%上昇(前月横ばい)にとどまった。
鉱工業生産指数は景気回復を反映して、2002年1月にプラスに転じた後、同年7月まで7ヵ月連続上昇。この間同指数は年率5.3%水準を上げたが、8月にマイナスに転じ、その後、6ヵ月間で4ヵ月下落、昨年11月と、ことし1月の上昇にもかかわらず、過去半年間で同0.9%の下落となった。
1月の企業設備財1.0%上昇
また、FRBによると、1月は気温の低下に伴い、電力・ガスなど公益事業生産指数が前月比4.0%上昇(前月1.4%下落)したことも、鉱工業生産指数を押し上げた。製造業部門では、自動車の反発のほか、企業の設備財生産が前月比1.0%上昇(前月1.3%下落)とプラスに転じたことが、指数の押し上げに寄与した。ただ、企業設備財は前年同月をなお2.9%下回っている。
ハイテク部門は1月に前月比0.8%上昇(前月0.7%下落)した。コンピューターは1.1%上昇(同1.5%上昇)と堅調を持続した。コンピューターは前年同月比を14.9%上回っている。不振を続けてきた通信機器も1.7%上昇(前月 2.4%下落)とプラスに転じた。ただ、通信機器は前年同月をなお12.6%下回っている。
1月の鉱工業設備稼働率は75.7%で、前月(75.2%)比0.5ポイント上昇した。ただ、12月は速報の75.4%から0.2ポイント下方修正されており、1月の稼働率は今景気回復局面でピークをつけた昨年7月(76.4%)をなお、0.7ポイント下回っている。1月の製造業設備稼働率は73.7%で前月(73.4%)を0.3 ポイント上回った。ただ、12月は速報の73.6%から0.2ポイント下方修正されており、1月の稼働率は今景気回復局面のピーク(昨年7、8月の74.3%)をなお0.6ポイント下回っている。
全米製造業協会のジャシノウスキ会長は「設備投資が強い景気回復のカギとなるが、経営者は2003年には小幅の改善しか見込めないとしている」と述べた。同会長によると、製造業者はことしの経済成長について、年初は弱く、その後、緩やかに上向くと予想している。
ワシントン 山広 恒夫 Tsuneo Yamahiro、Monee Fields-White -* (202) 624−1968 tyamahiro@bloomberg.net Editor:Kawai