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韓国造船工業協会はこのほど、2002年の新造船受注・建造実績・手持ち工事量を公表した。新造船受注は、759万1000CGトン、前年比18・5%増で日本の590万CGトンを抑え2年ぶり世界一を奪還した。建造量は682万4000CGトンで、過去最高の01年の645万CGトンを更新。日本を上回って世界一は確実と見られている。手持ち工事量は、12月末で1707万4000CGトンで、日本の1251万CGトンを大きく上回って世界一。これにより、韓国は2000年に続き2度目の造船三冠王となった。
▼設備拡張が後押し
韓国造船業の世界デビューは、90年代前半からの設備拡張が背景にある。現代重工、ハーラー重工(現在は現代尾浦)、大宇海洋造船などの大手の相次ぐ新ドック建設で、VLCCを建造できる超大型ドックは14基になっている。年間の建造能力は1500万総トンは十分。設備のアイドル化を防ぐため受注を促進させ、99年に1184万総トンの受注で日本を抜いて世界一となっている。01年は、日本が3年ぶりに世界一となったが、02年は韓国が奪還。
▼建造も世界一
受注に続き建造量も、00年で初めて世界一。1222万総トンと日本の1202万総トンをわずかに抜いた。01年は、再び日本に抜かれているが、02年で抜き返している。建造量では、日韓の両国で、00年で76・5%と圧倒的なシェアで、まだわずかに増加する方向にある。
手持ち工事は、98年から韓国が世界一となっており、以後継続して世界一の座にある。韓国は、00年に受注・建造・手持ちの3分野で世界一を記録。01年は日本に受注と建造で世界一の座を奪われたが、02年で再び三冠王と世界のトップに立った。
▼12月で驚異的な受注
02年の受注は、12月の驚異的な急増が貢献して日本を逆転した。年間実績759万1000CGトン、18・5%の増加。9月末まで日本が世界一だったが、最後で韓国が抜いた。造船工業協会は、当初500万CGトンを下回るとしていた。結果は、予想を大きく上回った。前半の選別受注から年末の急拡大へ大きく路線が変更。特に12月の現代重工、大宇造船海洋の大型商談の受注成功が逆転の大きな要因になった。
▼建造は、高付加価値船増加
建造実績は、210隻、682万4000CGトン、前年比5・8%の増加。内訳は、タンカー船が97隻、300万6000CGトン、バルカ船が19隻、36万2000CGトン、コンテナ船が75隻、251万2000CGトン。LNG船が5隻、38万3000CGトン。その他14隻、56万CGトン。コンテナ船、LNG船の構成比が増加しており、高付加価値船へのシフトが進んでいるのも特徴。
この結果、ドルベースの輸出実績は、105億4000万ドルで同8・7%の増加。輸出実績が100億ドルを突破したのは初めて。
手持ち工事は、12月末で496隻、1707万4000CGトン。5・3%の増加で、ほぼ2年分強の水準。内訳は、タンカーが296隻、814万3000CGトン。バルカ船が24隻、55万2000CGトン。コンテナ船が124隻、474万2000CGトン。LNG船が33隻、246万2000CGトン。その他19隻、117万5000CGトン。