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日本の銀行は今後二、三年間、毎年合計一兆円程度の劣後調達をする――。来日したJPモルガンのブルース・カーネギーブラウン欧州アジア資本市場部門最高責任者がこのような見通しを明らかにした。不良債権の最終処理に備え邦銀が自己資本を強化する必要があるためだ。今後、外資系金融機関による劣後調達の主幹事獲得競争が激しくなりそうだ。
カーネギーブラウン氏は邦銀の劣後債発行などによる劣後調達について「不良債権処理で資本が毀損(きそん)する恐れがある。それを補うために効率的な資本増強策である劣後調達が増え、今後二、三年は毎年一兆円程度の調達額となろう。国内市場は大きくないため、国際市場での調達が増えそうだ」との見通しを明らかにした。
劣後調達に対する投資家の反応については「最近だけ見ても英国やスペインの銀行が劣後調達しており、投資家に非常に円滑に受け入れられた。劣後調達の後破たんしたケースはなく、投資家の高い信頼を得ているのではないか」と述べた。
劣後調達の際、高い利回りを求められるとの不満が日本の銀行側にある点については「劣後債の利回りは資本調達のコストをあらわしており、借り入れのコストとは異なる。市場でついている邦銀の利回りを考えると、邦銀にとって効率的な資本調達になるはずだ」と指摘した。