現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産21 > 725.html ★阿修羅♪ |
|
[東京 14日 ロイター] 榊原英資元大蔵省財務官(慶応大学教授)は、為替について、1ドル=115円が日本の為替当局にとっての抵抗ラインであり、その水準を割らせないような介入を、いろいろなポイントで、かつ様々な手法で行うだろう、と述べた。ドルの急落を防ぎたい米国側も、その水準での介入に対しては抵抗しないとの見方を示した。
また財務省が1月に行った「隠密介入」は、市場にサプライズを与えたことが成功の要因としたうえで、次回介入するときは、「隠密」ではなく、大量の金額でオープンに行うだろう、との見通しを示した。
ロイター通信のインタビューで述べたもの。
榊原元財務官は、1月に財務省が行った「隠密介入」について、「いろいろな手法で介入やるのはいいこと。いわゆる隠密介入というのは10年くらい行っていなかったので(市場に)サプライズを与えた。為替介入が成功するひとつの要因はサプライズを与えること。その意味でこないだの介入は成功だったといえる」と評価した。そのうえで、「ただ、そのことは隠密介入が常に成功するということを意味しない。それはと当局もわかっているので、この次に介入を行うときはオープンかつ大量に行うだろう」との見通しを示した。
榊原氏は、「当面の抵抗ラインは1ドル=115円だろう。この間も117円に来たときに介入した。当面は115円を割らせないような介入をいろいろなポイントで、様々な手法で行うだろう」と語った。
そのうえで、「問題は今後だ。イラク戦争の有無によらず、トレンドとしてはドル安が続く。そのなかで日本が介入する局面が出てくる場面が出てくる。そのときにどのように介入するかが問われる」と語った。
日本が介入する際の米国の協調介入については、「スノー財務長官など共和党系の人は為替介入が好きでないようだ」として可能性が低いとした。ただ、「米国はドルの急落を望んでいない。米国からの資本流出を防ぐために、強いドル政策をとらざるを得ない」とし、115円を割らせないような日本の介入に対しては、「米国は抵抗しないだろう」との見方を示した。(ロイター)