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石灰石大手の日鉄鉱業は10日、2003年度に賃金のベースダウンを実施すると発表した。賃下げ幅は管理職が平均で約10%、組合員が同約5%。鉄鋼各社などに供給する石灰石の収益が低迷し、今後も改善が見込めないため、コスト削減に向けて賃下げに踏み込む。
同社は管理職、組合員ともに年齢や資格ごとに決められた賃金表の給与額を一律で引き下げる。大手企業では賃金表を据え置いたまま期間を決めて賃金を減らす「賃金カット」をする例は多いが、賃金表そのものを見直すベースダウンは珍しい。
来年度は定期昇給も見送り、ベースダウンとは別に賞与も一律で5%減らす。対象の管理職は約320人、組合員は約620人で、人件費の削減額は年4億円になる。3月末に約120人の希望退職も実施する。
同社は石灰石を国内で採掘して販売している。しかし、販売価格の低迷が収益を圧迫しているほか、オーストラリアで出資している銅精錬会社も操業不振による赤字が続いている。2003年3月期の連結最終損益は36億円の赤字と、2期連続の最終赤字になる見通しだ。