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東京 2月10日(ブルームバーグ):三菱東京フィナンシャル・グループ(MTFG)株が小幅安で推移している。前週末に普通株公募による3500億円規模の資本増強策を発表したが、市場では、発行済み株式数の増加に伴う株式価値の希薄化と、信用力の高さを活かした財務基盤の強化に期待する見方が交錯している。
MTFG株は、前週末比1万円(1.6%)安の61万6000円で寄り付いた後、一時は前週末と同じ水準まで戻す場面もあるなど売り買いが交錯した。午前終値は前週末比3000円(0.48%)安の62万3000円。
市場では「株の希薄化の懸念で株価は下落しそうだ」(三井住友アセットマネジメントの釜地康夫氏)との声がある半面、「株主資本の脆弱化に対する懸念が大きい今なら(増強策は)歓迎されるはず」(T&Dアセットマネジメントの嶋三裕氏)と評価が分かれている。
一方、「三菱東京の場合、そこまで資金調達しなければならない理由は見当たらない」(三井住友アセットの釜地氏)と、今回の資本増強策の狙いが市場にうまく伝わっていない面もある。市場参加者の多くは戸惑いつつ、資本増強を活かした今後の収益力強化策の具体的な内容に関心を持っているようだ。
同社の資本増強策は、45万4000株の普通株発行と、15万5027株の売り出しが柱。最低でも増加する42万株は、現在の発行済み株式(普通株)7.3%にあたる。MTFGの発表で5大金融グループの資本増強策が出揃ったが、みずほホールディングス、三井住友フィナンシャルグループなどでは、普通株式数が増加しない優先株発行などを中心としている。
東京 平野 和 Kazu Hirano
岩崎 まり子 Mariko Iwasaki