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『新華網』北京2日付報道によれば、中国保険監督管理委員会(CIRC)の呉定富(ごていふ)・主席は北京で、2003年中国では全面的に国有の保険会社による株式会社化を進めると強調。CIRCは国有の保険会社による株式会社化を2003年の活動の重点に据え、全力を持って株式会社化に向けた指導を行っていくという。
財産保険最大手である中国人民保険公司の唐運祥(とううんしょう)・総経理は、同社が2003年中の株式会社化を目指していることを明らかにすると同時に、中国人保控股公司と中国人民保険(財産)股フェン有限公司を確立、国内外の資本市場の状況に基づき、できるだけ早く株式公開を実現していく方針を述べている。
また生命保険の最大手である中国人寿保険公司の王憲章(おうけんしょう)・総経理は、同社が現在株式会社設立に着手しており、積極的に外資を吸収していくための準備活動を展開していると語った。今年2月中旬までに2002年の決算業務を終了、3月中旬にはグループ全体の審査や資産評価を終わらせ、4月には株式会社を誕生させたいとしている。
中国再保険公司の株式会社化も現在急ピッチで進行中だ。中国人寿保険公司の保険費収入は1287億元で、中国の生命保険市場におけるシェアは56%、中国人民保険公司は同じく548億元で、財産保険市場のシェアは70%、中国再保険公司は依然として中国唯一の再保険会社となっている。
専門家は、国有の保険会社の中国保険市場における重要性は言うに及ばず、国有保険会社体制とメカニズムの各種問題を解決することが、中国の保険業界による健全な高度成長を実現できるかどうかの要となると指摘しており、主要3社の株式会社化への動向は、今後急激な市場規模拡大が期待されている中国保険業界の一つの重要なテーマとなっている。
(有田直矢)