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総務省が7日に発表した02年の全世帯の家計調査(速報)によると、1世帯当たりの月平均の消費支出は30万6129円で、物価変動を除いた実質で前年より0.3%増加し、10年ぶりに前年を上回った。サラリーマン世帯の消費支出は5年連続の減少となったが、個人経営者や自由業、無職の世帯の支出が伸びた。
内訳では食料が実質で0.5%増と12年ぶりに増加。住居や保健医療なども増えた。一方、被服・履物、家具・家事用品、教育などは減少した。
同日発表された10〜12月期の1世帯当たりの消費支出(季節調整値)は実質で前期比2.4%減と、3期ぶりに減少した。商業販売など供給側の統計も減少しており、14日に発表される10〜12月期の国内総生産(GDP)速報で、個人消費が5期ぶりにマイナスに転じる可能性が強まった。
(19:26)
★ 名目ベースではなく物価下落分(マイナス1.1%)を嵩上げした実質ベースでの増加でしかないが、「全世帯平均は10年ぶりの増加」という表現は統計的ごまかしに近いプロパガンダだ。
消費者物価指数の変動値を示していないし、消費支出名目(実数)の減少状況も示していない。
役所からレクチャー(プレスキット)をもらってそのまま書いているのかもしれないが、少しはまともな記事を書いて欲しいものだ。
他の新聞社はどうなのかな?
● 勤労者世帯は2930万で、全世帯4300万のほぼ68%を占めている。
● 勤労者世帯の平均消費支出は非勤労者世帯の平均消費支出よりも少ない。(02年度で330,651円対272,770円)
● 勤労者世帯の実質増加率はマイナス0.2%、非勤労者世帯はプラス1.4%
(実数(名目):勤労者世帯は前年が335,042円だからマイナス1.3%で、非勤労者世帯は前年が271,906円だからプラス0.3%)
● 全世帯平均は実質ベース:(前年)308,692円(02年)306,129円(増加率)マイナス0.8%
まあ、全世帯平均で実質+0.3%というのは嘘ではないが、経済変動を見誤させるデータであり説明である。
GDPもそうだが、デフレにおいては、データを実質ではなく名目で見ていかないと実態を見失う。
(インフレのときは名目が参考程度で、デフレのときは実質が参考程度となる)