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三菱東京フィナンシャルグループは7日、増資と株式売り出しで3500億円程度の資本を増強すると発表した。日欧米3市場での公募増資で2500億円、株式売り出しで1000億円を予定している。調達資金は中小企業向け融資や情報技術(IT)投資などに当てる。大手各行が不良債権処理の加速に備えて自己資本を増強するなか、比較的余裕のある三菱東京FGは「攻めの経営」に資金を投じて収益基盤を強化する。
国内大手銀行が公募増資を実施するのは13年ぶりで、日米欧で同時募集するのは初めて。資本増強でグループのTier1(資本金など中核的な自己資本)比率は0.6ポイント程度上昇する見込み。投資家の需要動向が想定を上回った場合には公募・売り出し額をさらに500億円増やす予定。資本増強額は最大4000億円に達する。
公募増資では新たに45万4000株を発行。国内に6割、海外に4割を振り向ける。売り出しは15万5000株。需要が大きければ公募・売り出しとも5万株ずつ増やす。発行価格は2月28日から3月5日の間に決定。申込は3月6日から10日(繰り上げる場合もある)まで。 (16:50)
★ “余剰通貨”がメガバンクの資本増強(国有化・破綻回避)に吸い込まれていく。