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塩川正十郎財務相は4日の閣議後会見で、個人向け国債の売れ行きが好調なことを受けて、来年度予定分を年度前半に前倒しして発行する方向で検討していることを明らかにした。財務相は「安全な債券で金利も保証されている。安心して投資できるというので非常に人気が高かった。今後、前倒して(発行)計画を実施していきたい」と述べた。
個人向け国債の03年度の発行計画は、民間金融機関分1兆2000億円、郵便局分3000億円の計1兆5000億円。民間分は4月から3カ月ごとに3000億円ずつ発行する予定だが、財務省は年度後半の10月と来年1月の発行分を、年度前半の4月と7月に前倒して増額する方向で検討している。 【川俣友宏】(毎日新聞)