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[ワシントン 3日 ロイター] ブッシュ米大統領は、2004年度の予算教書を議会に提出した。
歳出総額は2兆2300億ドル。国防予算の増額、投資家向けの減税、医療制度改革が目玉。予算には、対イラク戦争に踏み切った場合の戦費は計上されていないが、財政赤字は過去最大規模となった。
財政赤字は、2003年度(2002年10月─2003年9月)が3040億ドル、2004年度(2003年10月─2004年9月)には3070億ドルに達する見通し。赤字幅は過去最大だった92年の2900億ドルを上回る。
向こう5年間の財政赤字は、1兆0840億ドルに達する見通し。
税制では、配当課税撤廃や所得税減税の前倒しなど、10年間で6700億ドルの減税を中心とした対策を提案した。
国防予算は3799億ドル。ミサイル防衛、無人機、ハイテク装備の開発費などが盛り込まれている。国防予算は、前年度から153億ドル増額となったが、ブッシュ大統領は、2004年度以降の5年間については、年間200億ドルの国防予算増額を提案している。
宇宙開発計画向けの予算は5億ドル近く増額され、154億7000万ドルとすることが提案された。同予算は、議会の予算審議でさらに増額される可能性がある。スペースシャトル「コロンビア」の空中分解事故を受けて、航空宇宙局(NASA)の予算増額を求める声が強まっている。(ロイター)