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東京 2月2日(ブルームバーグ):竹中平蔵経済財政・金融担当相は2日午前、テレビ朝日の討論番組「サンデープロジェクト」に出演し、デフレ脱却のため日本銀行によるマネーサプライの増加の重要性をあらためて指摘し、日銀が購入する資産の拡大を求めた。株価指数連動型上場投資信託(ETF)などの購入の検討にも期待を表明した。
同相は、「1980年代はマネーサプライが年10%ぐらいずつ増え、経済活動が活発になったが、失われた10年と言われた90年代は平均伸び率2.6%ぐらいで、今でも3%台」と説明。「マネーがもう少し増える状況にならないと、デフレは止まらないと思うし、経済活動も活発化しないと思う」との持論を強調した。
そのうえで、「日銀はお金を出す手段をもっている。それには資産を買えばいい」と指摘、そのために「いろいろ工夫の余地があるというのが今の議論」と述べ、国債などのほかにも購入資産を拡大すべきだとの見解を示した。
具体的な政策手段に政府が発言することは「慎まなければならない」としたうえで、「ETFを買うのか、外債を買うのか、それは日銀に判断してもらえばいい」と述べ、ETFや外債の購入検討に期待を示した。
さらに、マネーサプライを5、6%増やすには「まとまった金額が必要になってくる」と指摘。日銀が購入を増やす資産の額は数兆円が望ましいかとの質問に「そういうことになるでしょうね」と答えた。
一方、インフレターゲット関しては、「マネーサプライを安定的に増やす際にハイパーインフレが起きないようにしたりするため、物価目標はやりようによっては非常に役に立つというのが世界の経験」と語り、前向きな姿勢をあらためて示した。
東京 谷合 謙三 Kenzo Taniai