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スペースシャトルが86年のチャレンジャー事故に続く2度目の大事故を起こした。事故原因は究明中で、機体の故障や、スペースデブリ(宇宙ごみ)などが考えられるが、原因にかかわらず、世界の宇宙開発に与える影響は計り知れない。有人宇宙飛行が当面凍結されることは確実で、有人飛行の必要性そのものが問われる事態を迎えた。
シャトルは現在、1年に5〜7回程度打ち上げられ、米欧や日本、ロシアなどが高度約400キロに建設中の国際宇宙ステーションの組み立てや、各種の科学実験に使われている。
宇宙ステーション建設にはロシアのソユーズ宇宙船も使われているが、多くはシャトルだった。シャトルが世界の宇宙開発の柱となっているのが現状だ。
チャレンジャー事故では、再開までに2年8カ月を要した。今回も原因究明に長期間かかる見通しだ。チャレンジャー事故前はNASAは「重大事故確率は約100万分の1」としていた。しかし、100回余りの飛行で、2回の重大事故を起こしたことになる。
「宇宙開発のためにどれだけの危険性を受け入れるか」という有人宇宙開発に伴う根本的な論議が必要となる。
日本はこれまで4人の日本人宇宙飛行士を計7回、シャトルに搭乗させた。宇宙ステーション計画への参加を宇宙政策の中心に据えてきた。今回の事故を機に、日本の宇宙開発のあり方も問われることになる。 【ワシントン斗ケ沢秀俊】
[毎日新聞2月2日] ( 2003-02-02-01:48 )