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スペースシャトルを襲った第2の悲劇は、米国に衝撃を与えた。テロの可能性は薄いとはいえ、イラク攻撃に傾いていた米国の自信はまたもや大きく傷ついた。
米テレビ各局は、白い煙を吐きながら、いくつかに分かれながら落下していく映像を生中継で流し始めた。だが、NASA当局者は番組で「我々も何が起きたのかわかっていない」と声を震わせた。だが、映像を見る限り、空中分解して墜落したのは限りなく明白だ。
NASAは非常事態を宣言。残骸とみられる物を見つけても触れないように住民に呼びかけた。週末をキャンプデービッド山荘で過ごしていたブッシュ大統領は、情勢の報告を刻々と受けるとともに、週末休暇を切り上げてホワイトハウスに戻る意向を示した。米国はさながら一昨年の同時多発テロの再来のような緊張状態に包まれた。
離陸直後に爆発・墜落し、乗員7人が死んだ86年のチャレンジャーの事故から17年。その後、大きなトラブルもなくスペースシャトルの計画は進んでいた。この間、米国の科学技術は飛躍的に発展し、最先端の軍事技術も地上から宇宙へと大きく広がった。
順調に進むスペースシャトル計画は、軍事技術にもつながるロケット技術や宇宙開発技術、それを支える莫大(ばくだい)な資金とスタッフを抱える米国の「力」の象徴だった。
前回のチャレンジャーの爆発・墜落は米国民に大きな衝撃と喪失感をもたらした。今、米国はイラク攻撃に備え、国民の士気をいかに高めるか余念がなかった時期だけに、今回のコロンビアの惨劇が、イラク攻撃の是非をめぐる議論に発展していく可能性がある。 (01:40)