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増田俊男の時事直言!
No.181号 (2003年1月31日号)
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クライマックス近し!?
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昨年から講演会、勉強会(WFS)で述べてきたが、日本経済飛躍の前のクライマック
スが近い。ニッケイダウ8000円割れ、NYダウ7500ドルが目前である。私は為替に変動
(円高)が起き株式市場の混乱に進展すると言ってきた。最近の円高と日米株式相場
の下げはクライマックスが目の前に迫ってきたことを現している。私が説明してきた
クライマックス到来の理由はヘッジファンドの動向によるものである。それは、先日
(1月26日)のNHKスペシャル「地球市場・富の攻防@巨大年金マネーが世界を駆け巡
る」で紹介されたマット・エーンリッヒ氏(昨年12月7日の「目からウロコの会」(日
比谷公会堂)にヘッジファンドの魔術師ジャック・シュワッガー氏とともに駆けつけ
てくれた御仁)と私の一致した意見である。
ヘッジファンドのマネージャー達は常にアメリカの政治経済政策を先読みしている。
たとえばイラク情勢について言うなら、イラク攻撃は既に終わっており、イラクにア
メリカが年間何本の井戸を掘るか、それにより原油価格がいくら下がるかを計算して
いる。
竹中大臣がメガバンク勢に負けて、銀行潰しの本命であった税効果(現行5年間をア
メリカ並みの1年にする)を2年先延ばしにした時点で、私はアメリカの経済首脳の更
迭を予測してきた。日本の銀行を国有化してアメリカへ引渡そうとする竹中大臣と、
アメリカがどうしても買収できない郵貯300兆円を郵政民営化によってアメリカに道を
開こうと懸命な小泉純一郎氏は、執拗なメガバンクの反抗と自民抵抗勢力に阻まれ、
アメリカの要求を満たすことが出来なかった。従ってアメリカは直ちに作戦を変更し
たのである。作戦が変われば選手交代となるのは当たり前。そこを私は読んでいたの
である。さてアメリカの邦銀取得作戦が変更となると、ヘッジファンドの投資戦略も
180度変わる。竹中作戦が遂行されている時はヘッジファンドは竹中政策に歩調を合わ
せ、日本の銀行の財務体質を悪化させ、さらに不良債権を増やして銀行の国有化促進
の方向で、銀行株を中心に売りを浴びせてきた。実際銀行株は続落を重ねた。買い戻
しで利益を出しながら、また売りを浴びせる、これを繰り返してきたのである。とこ
ろが、アメリカは竹中戦略が挫折すると今度は政治から市場戦略へ変更した。つまり
マーケットを通して日本の銀行を支配する戦略である。日本のメガバンクは今自己資
本増強の為第三者割当増資を盛んに行っているが、CITIグループをはじめ外資はすか
さず応募している。一方ヘッジファンドは、今までの日本の銀行売り叩きから一転し
て買いに転じる必要があるが、これには実は問題がある。今空売りの買戻しをしない
ままに買いに転じると大損が発生するのである。だから本格的買いに転じる前に、日
本株の暴落を起こして空売りに利益を出して買い戻す必要がある。今のところニッケ
イダウを上げることなく買戻しは順調に進んでいる。一発ドカンと下げたところで総
てを買い戻し、そこから一貫して買いに転じるだろう。今後のヘッジファンドの動向
が日本の株価と景気を左右することになる。私は2月12〜14日までバンコックの国連会
議場で講演をするが、名うてのヘッジファンド・マネージャー達が一同に会す。私と
共に国際会議に出席したい方はご一報ください。誰よりも先にヘッジファンド・マネー
ジャーから情報を掴むチャンス。
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発信者 : 増田俊男(時事評論家、国際金融スペシャリスト)