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(回答先: ベネズエラ、スト一部解除 銀行が業務正常化へ 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2003 年 1 月 30 日 20:09:07)
01/30 16:36 スト解決か、飢え死にか ベネズエラ捨てる市民も 外経74
【カラカス30日共同=名波正晴】空っぽの商品棚を買い物客が
不安げに見詰めていた―。チャベス大統領の退陣を求めゼネスト開
始から約二カ月が過ぎたベネズエラ。食料の八割を輸入に頼るが、
経済活動のまひで外貨繰りなどが悪化、食料危機が深刻化している
。人口二百万人の首都カラカスには「飢餓」の影が忍び寄り、国を
捨てる決心をした市民も現れた。
「野菜は何とか買える。でも小麦粉や砂糖はもう手に入らない」
。ストに参加する国営ベネズエラ石油の女性職員エステラ・ゴンサ
レスさん(54)はため息交じりだ。
給与は昨年末に通常の四分の一相当額が払われたのを最後に途絶
えた。この間、物価は二倍に急騰し、各地に闇市場ができたほど。
「貯金も残り少ない。スト解決か飢え死にか、今はその分かれ目だ
」と話す。
ショッピングモールはシャッターが固く下ろされ、スーパーマー
ケットの入り口には「水、売り切れ」との張り紙。大手スーパー「
ガマ」のネルソン・ダ・ガマ社長(40)によると、石油収入と税
収が激減し流通する食品の量が半減。各スーパーは政府と協力し野
菜や油など十三種類の基礎食品の供給確保を急ぐが、「非常に難し
い時期が続く。ここ一、二カ月がヤマ場」(ガマ社長)だ。
カトリック大のクラウディア・ペニャ教授(社会政治学)は水面
下で乳児の栄養失調が進行している恐れがあると警告。失業率とイ
ンフレ率の上昇や所得の減少などが家計を直撃し、「危機的状況に
ある乳幼児は確実に増えている」という。
新市街のスペイン総領事館が入居するビル前に百メートル以上の
行列ができた。同国は直系の三世まで国籍取得を認めるため、一月
以降は通常の二倍以上、五百人以上が申請窓口に並ぶ。妻がスペイ
ン人の会計士パブロ・ベリオスさん(43)はベネズエラ国籍を捨
てるつもりだ。「祖国に平和が再び訪れたら戻って来たい…」と寂
しげだった。
(了) 030130 1636
[2003-01-30-16:36]