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【ニューヨーク=坂本裕寿】米娯楽メディア大手AOLタイム・ワーナーが29日発表した2002年12月期の通年決算は、純損益が986億9600万ドル(約11兆7000億円)の赤字となり、米企業の年間赤字額としては過去最大を記録した。インターネット部門やケーブルテレビ(CATV)部門の資産評価額の減少に伴う損失処理などで、455億4000万ドルの特別損失の計上に追い込まれたことが、巨額の赤字につながった。
また同社は、傘下のCATV専門局CNNの創業者で副会長のテッド・ターナー氏が辞任する人事を、あわせて発表した。AOL創業者のスティーブ・ケース会長も今月、辞任することを発表したばかりで、経営テコ入れに向けた経営陣の大幅刷新が進む見通しだ。
2002年の売上高は前年比7%増の410億6500万ドルと増収だった。「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」などヒット作が続いた映画部門や雑誌部門などは増益を維持した。しかし、オンライン広告収入の低迷などでネット部門AOLが約20%の減益となるなど、堅調な伝統メディアに対して新興メディアの落ち込みが鮮明になっている。
AOLタイム・ワーナーは2001年1月、ネット検索大手アメリカ・オンライン(AOL)と老舗メディアのタイム・ワーナーが合併して誕生したが、米ネットバブルの崩壊などで合併効果が出せずに株価が長期低迷しているほか、業績も不振が続いている。
(1月30日11:06)