現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産20 > 269.html ★阿修羅♪ |
|
新年度予算の雇用対策で、若人が集まり、話し合い、就職について考える
場所を都市部で提供しています。出来る限りの情報を揃えますが、今までの
ように積極的な就職の勧めは行いません。聞かれたら答える程度にしたいと
考えています。
なぜか。フリーターと呼ばれる人々は200万人に達しています。パート、
アルバイト、短期契約など非正規労働者が多数です。過半数が週40時間以
上働いています。
フリーターが増加する要因には、景気動向の陰が色濃く出ていることは云
うまでもありません。早期に景気を回復させる決意です。
しかし、景気が良くなれば無くなる存在だと考えるのは早計であり、若者
達の心の中の変化を読みとる必要があります。
フリーターには無職者もいますが、非正規労働者から正規労働者になりた
いという人は3割位しかいないと主張する研究者もいます。この人たちの就
業は不安定ではありますが、それ故に日々の仕事に緊張感と充実感があり、
一日の結果が次の日の仕事を生み出して行く満足感が何物にも代え難いとい
うのです。あまり目的感もなく大きい企業で勤めているよりは、よほど充実
した日々であると語っています。高校の就職担当教官が、あなたはこの会社
の就職試験を受けなさいとか、ハローワークからこの会社で辛抱すべきだと
押しつけたり、割り振ることに反発し、不快に思っています。彼らは自分で、
或いは自分たちでそれぞれアルバイトや短期契約雇用の職を探し、彼らに対
して強いニーズを持つサービス業や卸売・小売業の要求に応え、それらの産
業を支えるところまで来ています。
雇用が少ないだけの理由でフリーターが増えている訳ではなく、若人の職
に対する考え方、形式よりも充実感を選択する生き方の変化を考える必要が
あります。彼らの将来に応える雇用を提供しなければなりません。