現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産20 > 249.html ★阿修羅♪ |
|
「不良債権問題があるのを知らなかった」。竹中経済財政・金融相が29日の参院予算委員会で、不良債権問題を重要課題として認識したのはここ数年と明らかにした。
きっかけは、民主党の桜井充氏の質問。消費税率引き上げなどの負担増と緊縮財政を同時に進めた橋本内閣の失敗を引き合いに、「財政再建は時期を間違えると(景気を後退させ)かえって財政を悪化させる」と、小泉内閣の経済政策を批判した。
これへの反論で、竹中氏は「(改革が失敗した)最大要因は銀行の不良債権問題に関して、社会全体が十分な情報を持っておらず、対応できなかったことだ」と強調。桜井氏は、住専処理をめぐり公的資金投入の是非が議論になった90年代後半にはすでに不良債権問題は顕在化していたと切り返した。竹中氏は「残念ながら(住専という)個別問題として議論されていた。情報開示など今の基準が整ったのは99年になってからだ」と答え、「社会全体で反省すべき問題だ」と語った。
竹中氏は小渕内閣で経済戦略会議の中心メンバー、森内閣でも首相のブレーンを務めたが、「その時はもう、金融危機の入り口に立っていた。日本全体がバブルの後始末におびえながら、決定的な証拠、確たる処方箋(せん)を見いだせなかった」と弁明した。 (20:33)
★ 結果である「不良債権」が“諸悪の根源”だとも、竹中大臣が“諸悪の根源”とも思わないが、国務大臣たる竹中氏の「社会全体が十分な情報を持っておらず、対応できなかったことだ」とか、「社会全体で反省すべき問題だ」という発言は、“一億総懺悔”と同じ統治者の責任逃れ発言でありとうてい容認できない。
地価と株価の上昇で起きたバブルが崩壊すれば、銀行の貸し出し資産がどうなるかくらい見通せない人が、経済・財政・金融の担当大臣でいることが犯罪的である。
(多くの国民はわからなくとも、統治者は90年代前半に不良債権を問題視できなければ無能だし、実際にはできていたはずである。わかっていながら、地価と株価の反騰という淡い期待を抱いて先延ばしにしたのである)