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『みずほ、決算期末乗り切りに“抜け穴” “二重持ち株会社化”で2兆円ゲット!? 』 ( http://www.asyura.us/2003/hasan20/msg/156.html )の続きです。
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「資本金わずか5億円で設立した“子会社”が、株式交換というマジックを経て一気に“親会社”化する。そしてそうした子会社から親会社への転換によって数千億円単位で差益が発生するとしたら、それはもう会計マジック以外の何ものでもない」(みずほフィナンシャルグループ役員)
このコメントに登場する「資本金わずか5億円で設立した“子会社”」とは、株式会社みずほファイナンシャルグループ(以下、みずほFG社、前田晃伸社長)のことを指す。商業登記簿上では、同社の設立は今年1月8日付になっているのだが、不思議なことに現時点においてみずほFG社の名前ではNTTの番号案内には登録が行われていない。しかもその本店所在地(千代田区丸の内1−6−1)にも、みずほFG社の所在を示す看板すらないのが実情なのだ。
言ってみれば、みずほFG社は現時点においてペーパーカンパニー的な状態に置かれているといえるだろう。
このみずほFG社は、みずほ銀行やみずほコーポレート銀行を傘下に持つ銀行持株会社、みずほホールディングス(みずほHD社)が100%出資することによって設立された会社だ。つまりみずほFG社は、みずほHD社の完全子会社という位置づけとなる。
そして、みずほFG社は、今年3月12日にみずほHD社との間で株式交換を行うことでみずほHD社の“親会社”となる予定になっている。
つまり3月12日以降、みずほFG社はみずほHD社を傘下に持つ銀行持株会社となるのである。
それにしてもなぜ、こうした複雑極まりない手法がとられることになったのであろうか。
「世間一般の認識としては、みずほFG社はみずほHD社の上に全く新しく設立された銀行持株会社ということになるのだろうが、そうした認識は誤りだ。バランスシート的に言えば、みずほHD社の相当部分を分離・分割したものがみずほFG社なのだ」(みずほグループ幹部)
つまり、みずほHD社から分離・分割された部分が、前述したようにペーパーカンパニー状態のみずほFG社に合流(合併)するということに他ならない。
「言ってみれば、そうした作業を経ることで、“分割・合併差益”を人為的に発生させることができるのです」(みずほFG役員)
仮にこうした“プラン”が実行に移されたならば、それはまさに“奇手”“奇策”以外の何ものでもない。
メガバンク経営中枢幹部が言う。
「一言で言って、よくぞここまで会計マジックを駆使することを決断したなぁ、というのが素直な感想だ。みずほのことだから、複数のリーガルオピニオンを得、法的な備えは万全なのだろうが、こうした手法まで認めてしまうと、まさに『法的に認められたことなら、何でもアリ−−』ということになってしまう。こんなことを許してしまったなら、金融業界にモラルハザードが発生することは必至だ。逆に言えば、それだけみずほが追い詰められているということなのだろうが…」
あるメガバンクトップは皮肉を込めて「我行には、そこまでの“悪知恵”を実行するだけの男気はない−」と許してみせた。
さて、前田社長はこうした外部の声にどう答えるのだろうか。
2003/1/29