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中国株、ソロス氏ようやく投資利益確保 外国人株流通に道開く
【NQN香港=鍋井弘士】著名投資家のジョージ・ソロス氏もようやく中国株投資で投資利益を確保する環境が整った。ソロス氏が投資会社を通じて保有する銘柄に対し、中国当局が市場売却を認めたからだ。海南省が基盤の中国航空会社、海南航空(@945/HD)は24日、筆頭株主のアメリカン・エービエイションの保有株について中国証券監督管理委員会が上海取引所で流通させることを認めたと発表した。株式売却は1年後の2004年1月16日から可能となる。アメリカン・エービエイションが保有する株式は市場での売買が禁止されている「非流通株」で、市場売却には当局の認可が必要だった。
アメリカン・エービエイションはソロス氏が運営する空運投資会社で、95年9月に第三者割当増資により海南航空株約1億株(1株0.25米ドル)を約2500万米ドルで取得した。海南航空は2000年に10株につき0.8株を割り当てたため、現在の保有株は発行済み株式15%に当たる約1億800万株だ。アメリカン・エービエイションの保有株の時価は27日終値(0 .674米ドル)現在、約7300万米ドルで、投資額は7年間で3倍近くに膨れ あがった計算になる。
ソロス氏の傘下企業への株売却容認には伏線があった。アメリカン・エービエイションなど中国上場企業の外国人大株主12社は2002年8月、保有株を市場で売却できるよう当局に要請した。外国人株主がこぞって株売却の申請に走ったのは、昨年8月に交付された「外国投資企業の国内投資に関する暫定規定」がきっかけ。同規定には「外貨建てB株を含む外国投資株式会社の非流通株について市場での流通を認める」とある。中国が2001年12月に世界貿易機関(WTO)に加盟し、外国からの市場開放要求に従った格好だ。
報道では、英ガラス大手のピルキントンに対しても傘下の上海耀華皮爾金頓玻璃(@918/HD)の市場売却を認めるなど、他の外国人株主にも順次順次認めていくようだ。外国企業の中国上場企業への出資は提携が目的だったため、市場売却は事実上できなかった。ただ外国人株主にも市場で中国上場株を売却できる道が開かれたことで、外国人による中国株の流動性が高まるとの期待が出ている。
クイックニュースより