現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産20 > 168.html ★阿修羅♪ |
|
東京 1月28日(ブルームバーグ):昨年9月にNKKと川崎製鉄が経営統合して誕生した純粋持ち株会社JFEホールディングは28日、2005年度までの3カ年にわたる第1次中期経営計画を発表した。14生産ラインの休止や4200人の人員削減を盛り込み、総合的な効果を最大限に発揮させる。
人員削減の内訳は、JFEスチール本体が2100人、JFEスチールのグループ企業が1900人、JFEエンジニアリングが200人。生産ラインについてはさらに3ラインも休止する方向で検討を進めている。
JFEの下垣内洋一社長は会見で「(休止もしくは休止検討の対象である)合計17ラインの生産能力は、高炉で400万トン、圧延で300万トンに上る」と述べた。また、時期については「来年3月までに休止する」(同社長)としている。また、生産ラインの休止に伴い「150億円の償却費用を計上する」(同社長)という。傘下の川崎製鉄の數土文夫社長は「生産ライン休止の上乗せもある」と述べており、今後さらに休止ラインは増える可能性がある。
連結財務目標
中期計画では2005年度の経常利益目標を2500億円(当初目標は2000億円)、売上高経常利益率を10%(同7.5%)に引き上げ、有利子負債残高も1兆 6000億円(同1兆8000億円)まで削減する。経常利益の内訳はJFEスチールが2300億円、JFEエンジニアリングが160億円。JFEスチールでは、970 億円のコスト改善効果が見込まれている。
グループ会社の再編・統合
さらに、グループ企業の再編・統合も進める。知的財産や研究支援の分野は2003年度中に、容器、建材、化学の分野では2003年4月中に、物流、鉱業・スラグ、設備保全の分野では2004年4月を目標に、それぞれ再編・統合する予定で、表面処理の分野でも検討中だ。ただ、傘下の川鉄商事など上場企業については、具体的な計画は不透明だ。
業績下方修正
JFEは同時に、2003年3月期の連結純利益予想を160億円(従来は330 億円)に52%下方修正した。業績の下方修正は、生産設備の廃却損失の計上や、保有有価証券の市場価格の下落に伴う評価損失が見込まれることが理由で、今回の生産ラインの休止も一部影響している。
JFEの株価終値は、前日比19円(1.3%)高の1500円。
東京 桑子かつ代 Katsuyo Kuwako