現在地 HOME > 掲示板 > 国家破産20 > 111.html ★阿修羅♪ |
|
東京 1月25日(ブルームバーグ):「不良債権問題というものは(不良債権の数字を)隠しているかどうかだけの問題。隠さないほうがいいですよ、とだけしか言っていない。まったく過激と思わないが、わたしは常に過激なことを言っていると思われているようだ」――。
KFi代表の木村剛氏は24日夕に行った特別講演で、不良債権問題に関連し、自身が「ハードランディング路線の強硬論者」とみなされていることを意識してか、こう反論してみせた。
従来から、不良債権処理の抜本処理の必要性を唱え続けてきた同氏だが、竹中平蔵経財・金融担当相の金融再生プログラム策定に関わり、同相にブレーンとして重用されたことで、一躍、“時の人”に。ただ、それだけに金融機関の猛反発を買ったうえ、世間から「不良債権処理の強烈な推進論者」とのレッテルを貼られたことには不満があるようだ。
竹中金融相の政策立案に協力したことで、本業の金融コンサルティング業務に支障をきたしたのか、同氏は「社員からは“社長はもう商売をやる気がないんじゃないか。このままだと(コンサルティング業務を引き受けている金融機関などから)出入り禁止になる”と言われた。社員には本当に迷惑をかけながら、いろいろな活動を続けている」と、苦笑いする場面も。
しかし、同時に、「わたし自身は、会社設立時に決めた“最善で実務的なソリューションを提供することで金融社会の健全な発展に貢献する”というミッションに基づき行動しているつもり。もし、本当にインテグリティ(信念)のあるお客様なら、わたしの言いことを絶対に理解して下さるはずだ」と自信も見せた。
一方、経済運営については「時あたかも、マクロ経済が万能かのような話がたくさんあるが、景気回復にマジックはない。そんな奇策があれば、とっくに日本経済は回復していただろう」と述べ、「一時期は、財政支出さえすればなんとかなると思っていたが、10年経ったら130兆円をドブに捨てた。日本銀行も量的緩和をすれば何とかなると思っていたが、ここまできてしまった」と、過去10年間の政府の対応を批判した。
東京 中島 三佳子 Mikako Nakajima