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ニューヨーク 1月22日(ブルームバーグ):米銀2位J.P.モルガン・チェースが22日発表した2002年第4四半期(10−12月)決算によると、経営破たんしたエネルギー大手エンロン関連の訴訟費用を計上したのが響き、当期損益は3億8700万ドルの赤字(1株当たり損失は20セント)と、前年同期の3億3200万ドル(同18セント)の損失から赤字幅が拡大した。
総収入は65億7000万ドルと、前年同期比27%の増収。同社は今月初め、エンロンとの取引に関する保証契約の履行を求めて保険会社を相手に起こしていた裁判で、請求した11億ドルのうち、約6億5400万ドルの支払いを受けることで被告側と和解した。支払いを受けられなかった4億ドルを10−12月期に損失計上したほか、エンロンや長距離通信会社ワールドコムの株主が同社を相手取って起こした訴訟関連の費用としても、9億ドルの損失を計上した。
部門別でみると、投資銀行部門の利益が、企業買収・合併(M&A)市場の低迷を反映し、前年同期比5%減の3億6100万ドル。トレーディング収入は5億8500万ドルと、前年同期比65%急増した。一方、ベンチャー・キャピタル部門のJ.P.モルガン・パートナーズは9100万ドルの赤字と、赤字幅は前年同期の3億4800万ドルから縮小した。また、低金利を背景にクレジットカードなどの消費者向け部門の利益は5億ドルと、前年同期比54%の増益だった。
ハリソン最高経営責任者(CEO)は声明で、「2002年はJ.P.モルガン・チェースの粘り強さが問われた年」と指摘、「金融市場の低迷に加え、プライベート・エクイティや商業向け融資部門への注力が裏目に出て、期待はずれの1年になった」と分析した。
10-12月期業績は、22日の米国株取引開始前に発表された。ニューヨーク時間午前11時半現在、株価は前日終値比51セント(2%)安の24ドル91セント。