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ロンドン 1月21日(ブルームバーグ):米大手証券メリルリンチが21日発表した1月の調査結果で、世界のファンドマネジャーの現金保有比率が4.2%に低下したことが明らかになった。12月の4.4%を下回るとともに、同調査開始以降で過去最低の水準で、株式相場の上昇を抑える一因となりそうだ。
同調査はメリルが1月9日から16日にかけて世界の機関投資家307人を対象に実施したもので、回答者全員の運用資産総額は7800億ドル(約92兆円)と、指標のMSCIワールド指数(構成銘柄数1476社)の時価総額の5.2%を占める。メリルリンチのグローバル投資戦略責任者のバウワーズ氏は記者会見で「(株式市場で)運用されるべき資金が極めて少ない」と指摘した。
メリルの予想では、S&P500種株価指数はことし、4年連続の下落となる見込み。同指数は、米国が大恐慌に見舞われた1929−1932年以降では4年連続の下落はない。ポートフォリオの現金比率低下は、投資家が割安な株価水準を生かして投資に乗り出す余裕が少なく、株式市場への新たな資金流入も期待しづらいことを示しているとメリルは指摘した。
一方、世界の株式市場を割安とみる投資家は回答者の27%と、前月の21%から上昇。また、世界経済が向こう1年間で回復するとの見方を示したのは69%と、前月調査より2ポイント改善した。企業収益の拡大を予想したのは77%(前回71%)だった。