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(回答先: みずほ、赤字を1兆9500億円に大幅修正 [読売新聞] 投稿者 あっしら 日時 2003 年 1 月 21 日 15:21:00)
みずほもついに外資にヘルプ−。みずほホールディングスは21日、取引先企業や外資系金融機関などを対象に総額1兆円を増資、不良債権処理損失の増額で約2兆円の巨額赤字に転落する見通しを発表した。日本企業で過去最大の増資により自己資本比率の9%台確保を目指す。世界最大の資産規模を誇る銀行が「大勝負」に出るわけだが、増資により急場をしのいでも重い配当負担が経営を圧迫する。
満身創痍(そうい)で土俵際に追い込まれた金融界の“横綱”は、国有化危機をうっちゃれるのか。
増資は、議決権がないかわりに普通株より配当の高い優先株を発行、第一生命保険や安田生命保険など親密取引先や外資系金融機関など数十社に引き受けを要請する。国内生保がみずほに拠出している劣後ローンを優先株に切り替える方式も検討。総額1兆円のうち7−8割はメドが立ったもようで、2月5日の臨時株主総会で優先株の発行枠拡大の承認を得る。
西武百貨店やハザマなど、懸案の大口融資先企業への支援策をまとめたみずほは、ディスカウント・キャッシュ・フローの手法で資産査定を厳格化して不良債権への引当金を大幅に積み増し、今3月期で不良債権処理額を2兆300億円に倍増。1兆9500億円の最終赤字となる。
みずほとみずほコーポレート銀行の保有株含み損は昨年9月末で6100億円に達しており、下期は保有株式を1兆円圧縮する。また、繰り延べ税金資産の計上についても約8000億円を放棄するなど、政府の金融再生プログラムを先取りした形にする。
外資に手を借りてまでなりふりかまわぬ増資に踏み切るみずほの狙いは2つ。国有化回避と、市場の不安感の一掃だ。
竹中平蔵金融・経済財政担当相のハードランディング(強行)路線を受けて、三井住友フィナンシャルグループは、ゴールドマン・サックスを引受先にした増資や三井住友銀行とわかしお銀行の合併、あおぞら銀行買収策などを発表。UFJグループも、メリルリンチの不良債権分離会社への出資やトヨタ自動車からの増資策を打ち出した。
一方、みずほは、屋上屋を架すようなグループ再編策は出したが「トゥー・リトル・トゥー・レイト」(少なくて遅すぎる)と経営判断の遅さが市場に批判され、株価もUFJに再逆転されていた。
株式含み損リスクや、金融庁の特別検査で不良債権が増大するリスク、将来の税効果会計見直しで、自己資本が減少するリスクを1兆円増資で一気に片付けたいという思惑がうかがえる。
増資が巨額になれば配当も巨額になるのは当然だ。三井住友がゴールドマンに発行する優先株の配当利回りは年間4.5%。前回の公的資金注入の際に発行した優先株にも利回り1.4%のものがあり、みずほも少なく見積もっても毎年100億円以上の負担は確実。普通株が無配の状態で優良な貸出先もない中、配当負担が本業を圧迫する。「結局は3月危機を乗り越えるだけの方策にしかならない」(金融筋)と冷ややかな見方もある。
一方、中小企業向けの融資を5兆円圧縮し、預金金利はスズメの涙以下。中小や個人を犠牲にした生き残り策に批判の声も集まる。
竹中氏の金融相兼務からわずか3カ月あまりで、とうとう国内4つのメガバンクのうち3つに外資が入る事態となった。「純国産メガバンク」が三菱東京フィナンシャル・グループのみとなる日も、そう遠くないのかもしれない。