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日本銀行は17日、「国内卸売物価指数」の算出方法を大幅に見直した新たな物価指数、「国内企業物価指数」を初めて発表した。企業物価指数は、卸売物価指数で95年平均を100としていた算出基準を、2000年平均を100に変更し、集計の対象品目も大幅に追加・変更した。
この日発表したのは昨年11月と12月の指数で、11月は95・3と前年同月比で1・2%下落、12月も95・2と同1・2%下落した。前年同月比マイナスは28か月連続となった。
卸売物価指数の最後の発表となった昨年11月分は前年同月比0・3%の下落で、企業物価指数の下落率はこれより4倍も大きい。新指数の導入で、デフレの状況がこれまで考えられていたより深刻であることが裏付けられた形だ。
また、2002年の年平均の企業物価指数は前年比1・9%マイナスの95・8で、卸売物価指数の時から通算すると、5年連続で前年割れとなった。
12月の企業物価指数を製品別にみると、パソコンの値下げ競争を反映して「電気機器」が前年同月比6・8%下落となったほか、自動車の値下がりなどで「輸送用機器」も同2・0%のマイナスだった。
一方、中東情勢の緊迫化で原油市況が上昇したことを背景に「石油・石炭製品」は同12・3%上昇した。
企業物価指数は、基準年の変更のほか、IT(情報技術)化の進展を受けて、携帯情報端末などを調査対象に加える一方で、使われることが少なくなったワープロやポケットベルなどを対象から外した。
調査対象の数も卸売物価指数より6割以上多い5508品目に拡大した。さらに、一部の品目では「定価」に基づく従来の調査方法を改め、特売などによる取引価格の低下も反映させた。
また、日銀は、企業物価指数に関し、1年ごとに算出基準年を変更する「連鎖方式による国内企業物価指数」(連鎖指数)を参考指標として初めて発表した。昨年12月の連鎖指数は前年同月比1・6%の下落で、企業物価指数よりもさらに0・4ポイント下回っており、デフレ色がより色濃くなっている。
(1月17日11:55)