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(回答先: こいつが経済学者だと言うことが、ブラックジョークだ。 投稿者 招き猫 日時 2003 年 1 月 16 日 11:15:19)
招き猫さん、こんにちわ。
>「もう一度大学院からやり直した方が良いですよ。」by 深尾光洋・浜田宏一
学部卒業レベルはあるという判断ですかね。
野口氏の経済理論は、とても学部卒業レベルとも思えませんが....
>――デフレが、企業再建を困難にしている面もあるのではないか。
>「デフレとは一般物価水準が下落することだ。経済活動は相対価格で決まる。デフレ
>で相対価格は変わらないため、今、問題なのはデフレでは無い。不良債権が増え続け
>ているのは、お金を借りた企業がお金を返せなくなったためだ。それは企業に収益性
>が無いからだ。これが問題。企業の収益性が低下しているから地価が下がり、株価も
>下がる」
長期に渡って償却される固定資本比率が高度化しているなかで、生産した財(もしくは販売する財)の価格が下落し続けることが及ぼす“打撃”(企業収益の悪化)が理解できていないのでは、学部レベルも危うい。
賃金の下方硬直性はことさら触れないが、資本活動論理の基礎さえ理解できず、「デフレで相対価格は変わらないため、今、問題なのはデフレでは無い」という判断している人が経済学者を生業にできるというのはブラックジョークでしょうね。
{お金を借りた企業がお金を返せなくなった」・「それは企業に収益性が無いからだ」というのは、たんに金が稼げないから借金を返せないと言っているだけで、根源的要因である収益性がない理由を明らかにしていない。
そして、その理由は、なんと・・・
>――企業が競争力を回復しないとデフレは解決しない。
>「そうだ。それが日本経済のほぼ唯一の問題と言って良い。日本企業の収益性が低下
>した。そこを解決できないと、何をやっても無意味だ。日本企業のビジネスモデルが
>問題だ。例えば総合電機は原発から扇風機まで作っている。世界の潮流と比べると異
>常に近い」
>「1940年体制では、株式会社は従業員の雇用を確保することに重点を置いた。そのた
>め収益性よりも安定性、保険をかけることが大事だった。それにはいろんな事を手広
>くやるのがリスクを低める基本的な方法だ。株式会社は、歴史的な趣旨から見れば、
>本来はリスクに臨むための仕組みだ。失敗した時に責任が有限だからだ。しかし日本
>はリスクに挑戦しない仕組みしてしまった」
まず、前段の発言内容に照らせば、野口氏は、「デフレは解決する必要がないものだ」と言いたいはずだが、質問趣旨に対応した説明と受け止める。
販売して回収しないとカネになるかどうかわからない状況で生産活動にカネを投じていること自体が不断に続くリスクである。
あれこれ言っているが、リスクに挑むことが競争力の向上をもたらすという論理の説明はないし、個別企業の競争力の向上が企業総体の競争力の向上や収益の増大に結びつき、最終的にはマクロのデフレ問題解消に至るかについての説明もない。
野口氏は、ただ、精神論とスローガンを語っているだけである。