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旧正田邸解体工事、反対派が“阻止”
「君が代」歌って抵抗する人も
[旧正田邸前で解体反対の地元住民に囲まれ、立ち往生する解体業者の車=15日午前11時5分、東京都品川区東五反田]
旧正田邸前で解体反対の地元住民に囲まれ、立ち往生する解体業者の車=15日午前11時5分、東京都品川区東五反田
15日朝から始まる予定だった皇后さまの実家、旧正田邸(東京都品川区東五反田)の取り壊し工事が、地元住民らの抗議行動のためストップ、同日午後以降にずれ込んだ。
この日午前11時ごろ、資材を積み込んだ解体業者のトラックが正門から敷地内に入ろうとすると、住民らが立ちはだかり行く手を阻んだ。
住民の男性はトラックのフロントガラスに日の丸を押しつけ「解体業者は帰れ」と叫んだ。各地から駆け付けた正田邸保存を望む人々や国会議員秘書ら約50人が正門前に立ちはだかり「解体はしないでください」「旧正田邸を守れ」などと声を張り上げて抗議し、辺りは一時騒然とした。
約10分間のにらみ合いの後、解体業者のトラックがあきらめて後退し始めると、住民らからは大きな拍手が起こった。中には「君が代」を斉唱する女性もいた。
旧正田邸は相続税支払いのため国に物納され、建物解体の後、品川区が公園として整備することになっている。
ZAKZAK 2003/01/15