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<読売>1月14日付・よみうり寸評
有名な〈アリとキリギリス〉の話は原典のイソップ寓話(ぐうわ)集では〈アリとセミ〉だ。いつどこでセミがキリギリスに変身したのか
◆旧冬、この欄で話の枕にそう書いたところ、年末から年始に読者の方々からいろいろご教示を頂いた。遅ればせながら、お礼かたがたご報告する
◆この変身は西欧に広がるイソップ寓話の集大
成版として知られる十五世紀のドイツ語訳シュタインヘーベル本ですでに見られる。セミの実物になじみの薄いドイツ語圏の読者のため、風土に合わせてキリギリスに改作したのが始まりらしい
◆日本に入ってきた時の「伊曽保物語」などはセミのままだったが、明治の国語教科書には〈アリとセミ〉〈アリとキリギリス〉の二種がある。今の日本ではほとんどがキリギリス
◆この改変は世界的だが、日本版には別にもう一つ独自の改変がある。結末で「親切なアリはキリギリスに食物をわけてあげました」となるのだが、これは原典にない。話に温情を加えて、原典の怠惰・浅慮への警告が薄められた
◆結末を改変したのはどうやら日本だけらしい。
日本は、日本働蟻ですね、せっせと、厳しいだろうと食べ物を分けてやりましたが。キリギリスは感謝もしない。なかには餌をくれないと、攻撃すると騒ぐキリギリスがいる。そんなキリギリスは、死んでしまえ。働き蟻は一生懸命働くから蟻でありつづけられる、最近働き蟻、兵隊ありさんに唆され兵隊蟻さんに餌を運んでいましたが、最近はいっしょに砂漠キリギリスと戦えとか、餌を食べ尽くされて、反感をもちだしました。でも兵隊蟻は、もっと大きな赤蟻さんを見つけました、手を組むかどうしようか迷っています。赤蟻さんは最近よく働くのですが、働きありさんの縄張りをどんどん小さくしてきているので、困っています。