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「現代化の落とし穴〜噴火口上の中国 何清漣著 坂井臣之助、中川友訳 草思社刊」
が話題になっています、この本をめぐり、幾つかの記事を紹介しておきます。
http://www48.tok2.com/home/fukushima/china.htm
中国 現代化の落とし穴〜噴火口上の中国 にみる中国のかかえる問題
アメリカ経済もかげりをみせ、不景気にあえぐASEANの国々を尻目に高成長率を維持する中国経済の一人勝ちの様に見えますが本当にそうなのでしょうか? 情報統制のしっかりしている中国のかかえている問題は深刻で長期的には大きな破綻を招く可能性をひめているのではないかという意見もみられます。 汚職腐敗の横行、拡大する貧富の格差、社会的モラルの喪失。1978年から始まった20年の改革を検証した本がありましたので紹介したいと思います。
政府が誇示する巨大な成果
中国政府の立場から出発すれば、とうぜんながら「成果」を計算するだけで改革がもたらした破滅的な結果は覆いかくそうとする。中国政府は毎年の経済成長率や、いくつかの麗しい「現代化のショーウィンドウ」たとえば上海、北京、広州など経済の発達した都市をすすんで世界にみせている。だが富の生産と同様に重要な富の配分や、現代化のショーウィンドウの外にある広大な地域の貧困については懸命に覆いかくそうとしている。「経済成長」は政府の合法性を裏付ける基礎であると同時に、中国政府と協力して研究プロジェクトを行っている外国の学者が中国の発展に楽観的な見通しを持つ根拠となっている。 中国政府の習わしとなっている統計数字の捏造については、自らの利益を第一に考えるこれらの学者によって無視されている。改革開放のプロセスにおいて中国政府は、中国に有利な国際世論を形成するために利益を餌にしてコントロールすることを学んだ。正義感にみちたある学者は道義心から中国政府を批判した。だがこのために中国政府から入国ビザの発給を拒否され長年にわたり中国に入れずその学究生活に影響をうけた。こうした間接的な打撃は「世論を誘導する」役割を果たした。一部の中国研究者、とりわけ華人学者は中国を賞賛すれば政府から好感をもたれ中国に入って調査できるし、関係部門から資料を入手できることを発見した。現地調査や資料は研究基金を獲得するうえでは必要条件であり彼らが学界で地位を獲得するための「資本」である中国政府とこれらの学者のあいだには注目すべき「利益交換」がなされた。あらゆる情報を独占する中国政府はすべての研究資料にお墨付きを与えるものである。
歴史の偽造と世論統制の面で、共産党はナチスと同等の「能力」をもっている。そしてこの能力はかれらが「経済改革」と社会の現状をフィクション化するのに役立っている。中国政府は偽情報をつくりだすのに長けており、これは中国と米国の最も重要な新聞『人民日報』と『ニューヨークタイムス』を比較するだけで容易にみてとれる。数年後に読者がこの二大新聞に載ったそれぞれの国内ニュースを閲覧するなら米国社会は問題だらけで中国はほとんど問題のないばら色の世界だという印象を持つにちがいない。 こうした『嘘を1000回繰り返せば真理になる』というゲッペルズの定律が生んだ歴史的な効果はすでにはっきりとあらわれている...。
生態環境の悪化、道徳秩序の破壊
中国は共産党の一党独裁の国であり、党と政府は完全に一つの利益共同体である。近年、中国共産党が内部の秩序維持のために行っている唯一のことは「すべての不安定要因を萌芽状態のうちに摘み取ってしまう」ことである。 共産党はいかなる組織も党に代わって中国を統治できず、共産党の滅亡が中国を崩壊に導くという現実をつくりだそうとしている....。
中国共産党が描いたこの未来図は国際社会における彼らの地位を維持するのに有利である。国際社会は中国にたいして融和政策をとるようになり人権抑圧を改善し、民主政治を樹立せよと要求する声は弱まっている...。
中国の生態環境はすでに重大な危機に直面している。水質汚染、大気汚染、都市の廃棄物汚染、化学物質汚染など人類を脅かすすべての汚染が中国を蝕み、将来に致命的な脅威を与えている。中国共産党が政権の座について以来生態環境は大々的に破壊され改革以降は特にひどくなっている。化学肥料の大量利用は地力の衰弱をもたらし土壌のアルカリ化、地表の硬化など土壌の質の悪化は広範囲に現れ砂漠化の面積は国土の38%を占めるにいたった。 こうした事態は一人当たりの耕地面積が小さな中国にさらに大きな災いをもたらしている。
鉱物資源に対しての略奪式の採掘は次のような矛盾した現象を生んだ。 つまり資源の使用効率は最低レベルに落ち込んだが消費量は逆に多くなった。 国民総生産に占める鉱物資源消費量の割合は先進国の2倍から4倍だが投入される鉱物原料のわずか3分の1しが製品に転化していない。環境保護を指標に取り入れた国内総生産(緑色GDP)にもとづいて経済発展が支払った生態環境の代価を計算するなら中国の過去20余年の発展はマイナスといえるだろう。
道徳倫理の面からみると、現在の中国は空前の礼崩楽壊状態にある。役人の腐敗と道徳の乱れはいかなる発展途上国をも上回っている。 経済における道徳の乱れは信用関係の不健全さにあらわれており、中国の契約履行率は6割足らずである。社会道徳の乱れの根源を追求すれば政府までさかのぼることができる。中国政府自体が偽情報の製造者兼提供者であり、統計数字を捏造したり党と政府のイメージを守るため偽のニュースをでっちあげることにかけては、当代随一無二であるといってよい。地方の政治はさらに徹底的にゴロツキ化しており黒社会と本質的な区別はない。 政府の役人の大半は二面性をもっている。「役人の心得」のなかで彼らが最も長けているのは二つの顔をいつでも楽々と取り替えられることだ。 役人たちはもったいぶった口調で本人すら信じていない出鱈目な話をする。成克傑(元全国人民代表大会副委員長)陳希同(元北京市長)のたぐいが廉潔な政治と題して行った説教は彼ら自身の手で語録傑作集と銘うって出版された。こうした本が出版されたからといってかれらは自分達の説教に従って仕事をし生活しているわけではない。実際には汚職、収賄に走り、女と遊び、妾を囲い、庶民をいじめ勝手きままにふるまう。官界に急速に広まった腐敗、堕落は必然的に社会全体の堕落を引き起こし、中国は世界で犯罪率の最も高い国の一つになった。
90年代以降の共産党の統治政策
汚職腐敗が横行し、盗賊の群れが跋扈し、貧富の差が急速に拡大し黒社会が勢いにのるなか中国社会がばらばらの砂のように崩壊しなかったのは政府が一連の暴政を敷いたからにほかならない。まず第一に中国政府は各種の社会的統制手段を強化し、現代の文明社会ではめったに使われない暴力プラス秘密警察の力をかりて組織的な力となる可能性のありそうなものは萌芽状態のうちに摘み取った。この結果、中国の民衆は組織的な対抗勢力をつくすすべを失った。第二に統治する側の内部においては汚職腐敗の取り締まりという泣き所を利用して役人をコントロールするなど極めて不名誉な政治手段の助けを借りた。こうした反汚職、反腐敗の主たる目的は腐敗をコントロールすることではなく内部の人間を引き締めることにあった..。 だが最も重要なことは中国政府がタイミングよく新たなイデオロギー戦略をとり、公共の領域での集権的な統制を強化し、経済エリート、知識エリートとの同盟を打ちたてこれにより短期的な社会安定維持に成功したことである。 新たなイデオロギー戦略の実践と公共の領域における統制強化においては江沢民の時代は?小平の時代より何倍も厳しかった。政府は江沢民の主旨を命令どうりに実行し、その統制下では独立したいかなる民間団体も誕生できなかった。実際、江沢民政権がとった硬軟両様策は毛沢東時代の政治的弾圧に比べてはるかに成功しやすく国際社会からの反発を引き起こすこともなかった...。
90年代初頭、中国政府は表面上、労働者階級の利益を代表する姿勢を堅持したが、役人達と経済エリートのあいだには密接な個人的利益関係が築かれた。90年代後期になると中国社会のすべての富の85%が少数のエリートの懐に入った...。最下層の人々の騒擾にたいしては中国政府はますます力ずくで弾圧するようになった。地方の小規模な反抗を撲滅することは地方政府の日常業務となっておりこの方面で彼らは経験豊富である..。エリート集団の同盟が日増しに強化されるなかいかなる資源ももたない社会の最下層の騒擾はあちこちで狼煙をあげている。だが報道規制があるためこれらの事件はある地区だけに限って報じられ、たいていは効果的に鎮圧されるため社会全体の脅威とはなっていない....。
エリート達はいかなる将来を選択するのか
中国の未来に対する国際社会の評価は一般的に楽観的である。とりわけこの2年来、人々は前途輝ける二つの神話を作り出し自らをなぐさめている。 一つはWTO(世界貿易機関)加盟は中国の政治の民主化を促すであろう、二つ目はハイテクの進歩が情報の自由な伝播をもたらし中国の報道規制を打破するのに役立つであろうというものだ。 WTO加盟の神話については片思いの希望をいだいているにすぎないといわざろうえない。なぜならばWTOは単に国際社会の経済ルールであってそれを通じて一国の政治制度を変えると期待することはできないからだ。第二の神話はまさに中国政府により無情に打ち砕かれつつある。例えば数億ドルを投じた「金盾工程」(公安省がすすめている社会統制強化のためのハイテクネットワーク。2008年完成予定。)は政府が科学技術の手段をもって社会統制を強化することに貢献しており、多くの多国籍企業がビジネスのために先を争ってこのプロジェクトに参加している...。中国社会はいたるところにマグマが噴出さんとしている火山のようなものである。大方の中国人は地下で激しく動いているマグマの存在をはっきりと感じている。 しかし中国のエリート集団には以下の様なコンセンサスがしっかりとできている。すなわち政治的な高圧と特務の手段を利用して現状を維持することが彼らにとって最も有利である。一旦動乱がおきたら、善玉、悪玉ともに打撃をうけ滅びる、とこれこそが90年代以降中国共産党政府の防御の重点が最下層の動乱防止におかれているゆえんである。 官僚層の危機感は実は中国の知識エリート達よりもはるかに強い。 90年代以降、中国の「資本逃避」現象は日増しに深刻をなっている。 多くの高官は早くから各種のルートを通じ搾り取ってきた金を外国の銀行にあずけ家族を海外の快適な土地に移住させている。かれらの眼中にある中国とはひともうけするのに都合のいい場所にすぎない...。 「党、国家一体」の長期支配により中国共産党の統治が瓦解するときは中国社会が解体する日でもある。これまでの歴史とちがうのは、人口が空前の規模に膨張し、生態環境がひどく破壊され、社会道徳が崩壊しつつあることだ。共産党の統治を経たあとの中国の再建はいかなる時代よりも困難が多く、しかもその困難は極めて大きいということである。
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上記は序文の抜粋ですが国有企業改革の失敗、汚職腐敗の蔓延、貧富の差の急激な進行など細かく事例もあげながら述べられておりなかなか読み応えがあります。著者の何清漣(か・せいれん)さんは97年本書のもととなる「中国的陥穽」を香港で出版し98年内容の一部を削除し題名を「現代化的陥穽」と改めて中国で出版しベストセラーとなり第一回民間学術選考活動の98年度中国10大良書を受賞したのですが、その後に書いた論文が政治的タブーにふれ2000年に同書が当局により発禁処分をうけ、迫害をうけて2001年に米国にわたったという経緯の持ち主です。 中国の繁栄は幻影か?隣国のもつ数々の問題に無関心ではいられません。
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参考文献 中国 現代化の落とし穴〜噴火口上の中国 何清漣著 坂井臣之
助、中川友訳 草思社 2002
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http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu43.htm北朝鮮問題の背後には中国とロシアの影が見え隠れしている。表向きには両国とも核開発に反対している。しかしながら米国のイラク攻撃に対する牽制として金正日を動かしているのだ。だから沖縄に駐屯している米軍の海兵隊は動かせないし、空母キティーホークは横須賀に釘付けだ。金正日はさらに大きなアクションを起こして米国を牽制するだろう。
外交上は北朝鮮は孤立しているように見えるが、中国のエネルギーと食糧支援は入っているようだ。ここで北朝鮮が崩壊すれば中国の政治体制に影響する。政治形態は同じであり、中国は巨大な北朝鮮と見ることも出来る。違いは中国が外資を導入して経済の梃入れをしたのに、北朝鮮はそれが出来なかった。金正日は上海を見て真似しようとしたが中国からしっぺ返しを食らった。
帝国とはそのようなもので、中国は北朝鮮を生かさず殺さずにして、自国の利益のみに植民地を使う。私は今までも中国の実情を書いてきましたが、何清漣著「噴火口上の中国」は、中国の政権内部の実情まで描いている。当初は10大良書として受賞したほどなのにその後発禁処分になって、著者の何清漣氏は米国に亡命している。政権内部の派閥争いに巻き込まれ、利用されて捨てられたのだ。
昨日のNHKの「クローズアップ現代」で中国を取り上げていましたが、上海のハイウエーがガラガラに空いているのはなぜだろう。中国では車が許認可制なので、自由に買うことが出来ない。住民は引越しもままならず、住宅も許認可制だ。このような体制だから許可を貰うには賄賂が必要になる。こんな体制では経済発展するわけがない。
http://www.rieti.go.jp/users/china-tr/jp/ssqs/030110ssqs.htm
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書評:『中国現代化の落とし穴』
中国は計画経済の時代に、平等を追求するあまりに、効率が犠牲になり、経済発展が挫折した。この反省に立って、1970年代末に、?小平の指導の下、一部の地域・人々が先に豊かになることを認める「先富論」を旗印に、平等より効率を優先させる市場改革路線への転換が図られた。その結果、中国が目覚しい経済発展を遂げたが、その一方では、腐敗の蔓延、貧富格差の拡大、地域経済の不均衡、モラルの喪失といった問題が深刻化してきた。『中国現代化の落とし穴』は、これら経済発展の影の部分に焦点を当て、その原因を「権力の市場化」に求め、さらに、政治体制の改革を排除した跛行型の改革が中国に悲惨な結果をもたらしていると警告し、民主化の必要性を訴えている。
ここでいう「権力の市場化」とは、現在の中国社会では、「機会の平等」と「ルールの平等」が十分に保障されていない中で、「権力」が経済の利益を得るために乱用されることである。著者が指摘しているように、一握りの国有企業の責任者と特権階級は、国有企業の資産を横領することによって、簡単に富を蓄積できたのに対して、社会下層部の普通の人々が取り残された今日の中国の状況は、まさに「資本の原始的蓄積の段階」にあった17世紀のイギリスの状況に類似している。
本書は、著者である何清漣女史がジャーナリストという経験を活かして、豊富な事例をベースに持論を展開しているだけに、内容が具体的でわかりやすい。例えば、国有企業の幹部に絡む腐敗について、(1)国有資産の移転、売却などに伴って賄賂をもらうこと、(2)公金を遊興に使うこと、(3)閨閥人事により独立王国を構築すること、(4)自ら別会社を作り会社に国有企業の所得と資産を移転する(父母が官僚で、子女が商売をするという「一家両制」を含む)といった手口が暴露されている。その上、官僚の汚職や、マフィアの暗躍、そして農民の窮状についても生々しく描かれている。
改革のあり方について、経済面での「公平」と政治面での「民主化」を主張する何清漣女史は「効率」と「権威主義」を強調する主流派の経済学者と対極の立場に立っている。反主流派の代表格として、彼女は常に弱者の立場に立って当局の政策を批判しているため、庶民の間で人気を博しているが、その反面、政府からは必ずしも歓迎されていない。現に、98年に中国で出版された本書の元となる『現代化の陥穽』が、反体制の作品と見なされ、やがて発売禁止となってしまった。何氏本人も、迫害を恐れて、2001年に米国への亡命を余儀なくされた。
このように、本書は効率を優先するこれまでの発展戦略の限界を明らかにし、警鐘を鳴らす意味が大きい。しかし、改革の光の部分を一切認めようとしないため、中国経済の全体像を客観的に捉えることができていないように思う。例えば、中国経済が直面する諸問題が旧ソ連崩壊後のロシアと類似しているのに、なぜ中国だけが高成長を続け、ロシアが停滞してしまったのかについて、十分な説明がなされていない。中国とロシアのもっとも大きな違いは、まさに前者で共産党の一党独裁が維持されているのに、後者は民主政治に移行した点ではないかということを考えると、民主化を急ぐことは本当に中国の危機回避につながるかどうか、疑問が残る。
そもそも、何氏が目指している社会の公正と民主化についての具体的な内容やその実現までの道筋が一切提示されていない。現代化に向けて中国が、落とし穴に陥らないように、どういう戦略を取るべきかについて、公平と効率の間でバランスの取れた政策提案がほしいところである。
マスコミの論調では、中国経済を巡って楽観論が支配的になっているなかで、悲観論が売り物であるゴードン・チャンの『やがて中国の崩壊が始める』に続いて、本書もベストセラーになっていることは何を意味するのだろうか。マスコミに左右されずに、「中国の真実」を理解しようとする読者もいるだろうが、その一方では、中国が崩壊するなら、日本が頑張らなくでも大丈夫だという安心感を求めるものも結構いるのではないだろうか。しかし、このような考え方を持つと、改革の努力を怠ることとなり、日本はいつまでも「長期停滞」という落とし穴から脱出することができないだろう。
何清漣著『中国現代化の落とし穴』、草思社、2002年
著者の何清漣(He Qinglian)女史は1956年、中国湖南省生まれ。湖南師範大学で歴史を学び、上海・復旦大学で経済学修士取得した。湖南財経学院講師、深せん市共産党委員会宣伝部勤務ののち、『深せん法制報』記者、編集者となった。2001年に米国に渡り、現在、ニューヨークに在住し、言論活動を続けている。
(関連記事:2002年12月13日 実事求是欄掲載 「中国における経済学者の勢力図」)
以下Ddog
ゴードンチャンの本は熟読して、これは中国はやばいと確信した本であったが、この本もいろいろセンセーショナルをおこしているみたいです。中国経済新論では、警鐘を鳴らす意味が大きい。しかし、改革の光の部分を一切認めようとしないため、中国経済の全体像を客観的に捉えることができていないように思う。と批判的ですが、はたして、どちらの言い分が正しいのでしょう? 最近信念が揺らいでいます。私の投稿をチェックしているひとなら、Ddogは中国発展懐疑派もしくは、中国滅亡期待派であることはご存知だと思います。しかし、NHKの番組で、中国のホンダが現地部品の採用する過程と、その中国の中小企業を特集した番組を見ました。確かに中国は、世界品質の部品を製作できるレベルに達しようとしている。中国の政治 社会制度、金融問題その他多くの問題だらけで、日本の体制翼賛マスコミの報道は、目が節穴で、情報操作であると信じています。しかし、ホンダの技術者の賛辞を観察すれば、中国の製造業は、着実に技術の蓄積は進み、日本の製造業の遺伝子は中国の工場に移転されつつあると認めることもしなくてはならない。
私みたいな、中国発展懐疑派若しくは滅亡期待派の考え方も多少改めなくてはならないと思っています。
最近中国旅行にはまり、12月も上海北京と物見遊散してきたオヤジは、中国に最近行ってないお前は、本ばかり読んで何がわかると、Ddogの説を否定して、反論できないでいた。
でも、現代化の落とし穴〜噴火口上の中国 を読めば、また中国砂上楼閣経済蜃気楼の繁栄説に傾く。