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「一体全体、証券取引等監視委員会は何をやっているんだ。これだけ銀行株が好き勝手にやられている中で、まったくのフリーズ状態に陥っている。このままでは証取委そのものの存在理由を問われかねないといえるだろう−」(大手都銀役員)
いささか手前ミソながら、昨日付(1月9日発行)の当コラム、『乱れ飛ぶ“上出来風説”「3月危機」一般国民には既成事実』は、その水面下で銀行業界に相応のハレーションを引き起こしたようだ。
その内容は、当コラム読者から寄せられた情報をベースに、メガバンクA行が近々経営破綻に追い込まれるという“風説”が飛び交っているという状況をリポートしたものだ。
「実は一昨日ぐらいから日銀記者クラブを中心に、特定のメガバンクを名指しする形で、そのメガバンクの経営が危機的状況に追い込まれている、という内容の“怪文書”あるいは“怪メール”が出回っているといううわさが広まったのです。一部の記者は、その入手に躍起になっていたようです。そうした状況の中で、まさに絶妙のタイミングであのコラムが出たものですから…。ところで“メガバンクA行”とはどこの銀行ですか?」(メガバンク広報部幹部)
筆者としては今の段階でその実名を明らかにするつもりは毛頭ないが、こうした状況の中、一部メガバンクの株式は大きく売り込まれていったのである。
そして、売り込まれたメガバンク株の筆頭に位置するのが、みずほホールディングス(みずほHD)株だ。みずほHDの株価は、昨日とうとう終値ベースで100円を割り込んでしまったのである(額面50円換算)。
みずほHDの昨日(1月9日)の株価は、前日比3円安の96円(額面50円換算)で引けたのである。そして注目すべきなのは、この96円という株価だ。実はこの株価水準は、上場来最安値となる株価なのである。
「みずほグループとしては、株価を上げるための材料については、昨年末までの段階ですべて出尽くしてしまったといっていいだろう。つまりできることはすべてやってしまったということだ。もはや黙って株価の推移を見守るしかない」(みずほグループ役員)
そして、みずほHD(株)の下落を仕掛けているのは、またしても外資とインターネット・トレーダーたちだ。
「ここで侮ってはいけないのは、“インターネット・トレーダー”だ。彼らを単に小金を持ったミニ相場師というようなイメージでとらえていると痛い目にあう。彼らの正体は、ここ最近のマーケット環境の悪化から金融機関をリストラされたファンドマネジャーたちなのだ。そうした意味で、バリバリのプ口筋と言えるだろう。それだけに“外資”−つまりはヘッジファンドの手口も良く知っている」(大手証券会社役員)
そして注目すべきなのは、そうして“インターネット・トレーダー”達は、単に金もうけのためだけに、相場を張っているわけではない、という点だ。
現職のファンドマネジャーが言う。
「ハッキリ言って、彼らの狙いは、自分たちを切り捨てた金融機関、金融業界に復讐することにある。つまり、クラッシュそのものが狙いなのだ、従って、“風説の流布”だろうが、“相場操縦”だろうが何でもアリ、と考えている。私の友人−元ファンドマネジャーにも、何人もそうした人たちがいる」
とにもかくにも、“インターネット・トレーダー”の動向には要警戒だ。
2003/1/10